181.3月 ページ1
3月。
私たち2年生とっては特に何もないのだが、3年生にとっては…。
「うわぁぁぁぁ！
就活嫌だぁぁぁぁ！」
「善逸、とりあえず落ち着け。
騒いでも意味がない。」
『ははは…。』
私は苦笑いを浮かべ、オレンジジュースを飲んだ。
やっぱり100%はおいしいなぁなんて思いながら、わんわん喚いている我妻さんを見た。
そう、3年生は就活が本格的に始まる月だ。
確かに、周りの3年生も忙しそうに企業説明会に行ったり、エントリーシートを描いている。
そして、目の前にいる我妻さんもそうだ。
私に応援されたら頑張れるということで、炭治郎に緊急招集をかけられ、大学近くのカフェに来たのだ。
「Aちゃん、来てくれてありがとうね…。
かわいい子に応援してもらったら、俺、頑張れるよぉ。」
我妻さんはめそめそと泣きながら、私の両手をギュッと握りしめた。
すると、炭治郎はすぐに引き剥がした。
「何するんだよ！」
「俺の目の前でやめろ。」
『まぁまぁ…。』
��そういえば…��と思い、炭治郎を見た。
『炭治郎も就活頑張ってね。』
「あれ？
俺、言ってなかったか？
もう、就職先決まってるんだ。
ほら、Aと付き合う前に行った、あのセレクトショップだ。
あの店の店長に声をかけられてたんだ。
��卒業したら、本社で働いてくれ��って。
で、来週からインターン的な感じで働くんだ。」
き、聞いてないー！
そう思ったのは我妻さんもだった。
「はぁ！？
何その約束された素晴らしい未来は！！
俺の身にもなってぇぇぇぇ！！」
『我妻さんなら大丈夫ですよ！
私が保証します！』
我妻さんを宥めるために素早くそう言うと、ケロッとし、鼻の下を伸ばした。
「へへぇ、そうかなぁ。
俺、がんばるねぇぇぇぇ。」
炭治郎がはぁっとため息をつき、「善逸。」と少し怒り気味に言った。
でも、��もう！��と言いたいのはこっちだ。
『炭治郎、そのこと聞いてないよ…。』
「わぁー、ごめん！
アパレル会社で働きたいってずっと思っていたのが叶って、嬉しさのあまり忘れていたみたいだ…。」
炭治郎は本気で落ち込んでいるようで、その姿は許さざるを得ない。
『働いている姿見に行くね。』
「ああ！
待ってるぞ！」
「何なの！
何なの！！
イチャつかないでよ！！」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 956人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「鬼滅の刃」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
そらね - 正直言って陽菜ちゃん嫌いです。 (2020年11月15日 9時) (
レス) id: 4fd123f034 (このIDを非表示/違反報告)
凪 - 朔夜さん！これからもたくさん素敵なお話を作ってください！ (2020年7月23日 0時) (レス) id: c9bbef43dc (このIDを非表示/違反報告)
凪 - お話が面白すぎて……すごい……。(語彙力) 炭次郎の甘えてくるところがアアアアアアアアアアッッッッ！！！！！！たまらん！！！！！！ (2020年7月23日 0時) (レス) id: c9bbef43dc (このIDを非表示/違反報告)
鬼滅の刃大好き - 陽菜が炭治郎のこと好きなのはわかるけど、さすがにやりすぎぃ〜！炭治郎、夢主さん、がんばれ〜！！そしてそして！朔夜さんも頑張ってください！ (2020年7月4日 0時) (レス) id: 7db63c5bfe (このIDを非表示/違反報告)
蜂蜜色(プロフ) - 朔夜さん» んーっ！ (2020年6月8日 18時) (レス) id: 47360ddac9 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：朔夜 | 作成日時：2020年6月3日 20時
