155.ごめん 〜炭治郎side〜 ページ19
「炭治郎…?
ねぇ…。」
宇髄の大学から離れて、Aに名前を呼ばれたのは何回目だろう。
俺は返事をせずにずんずんと歩く。
「炭治郎?」
『…俺が悪いって話してたのか?
なぐさめてもらってたのか?』
違う。
「そんな話してないよ…。
ただお礼を渡しただけ。」
『俺へのあてつけのか?』
これ以上言ったら駄目だ。
『人のこと気に入らないからってずっと無視して。
…ずっとこのままでいたいなら好きにしてくれ。』
こんなこと、言いたかったわけじゃない。
「…ごめん。」
震えた声が聞こえたので振り向くと、Aが静かに涙を流していた。
「…炭治郎とこのままなんて嫌だ。
逃げてごめん…。」
『A…。』
Aのことを泣かせて、謝らせたかったわけじゃない。
俺の八つ当たりだ。
『…あの時、ひとりにしてごめん。』
大粒の涙を流すAを抱き寄せ、強く強く抱きしめた。
『好きだよ、A。
世界で一番好きだ。』
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ともりん - ここでも言わせてください!!とーんーでもねー炭治郎だ!!!(((すいません (2020年8月7日 22時) (レス) id: 66f9aed7aa (このIDを非表示/違反報告)
鬼滅の刃大好き - 続編もとってもおもしろかったです!あぁ、現実にいてほしいっっ!(笑)これからも頑張って下さい! (2020年7月3日 23時) (レス) id: 7db63c5bfe (このIDを非表示/違反報告)
莉子(プロフ) - 続編読みました!面白かったです。これからもファイトです!! (2020年6月3日 20時) (レス) id: 1d8abed5fa (このIDを非表示/違反報告)
朔夜(プロフ) - 竈門夜蝶さん» 熱いキスやで(ぶっちゅうううう (2020年6月3日 20時) (レス) id: eb37705ec2 (このIDを非表示/違反報告)
朔夜(プロフ) - 如月 哀華さん» いええええええええいいいいいい!!! (2020年6月3日 20時) (レス) id: eb37705ec2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:朔夜 | 作成日時:2020年5月29日 21時