ピンチ ページ4
あれから1時間が経とうとしてるけどこの集会は終わる気配が全くない。なんせもう夜の19時だ。
普段みんなピリピリしてるけど根は優しいんだよな。皆、当たり前かもしんねぇけど一回もAが五条先生の事好きになった事否定しないし。
でもそろそろAを見舞いに行ってやりたい気持ちもある。どこが好きかとか一緒に風呂入ったことあんのかとかそんな俺をつゆ知らずかけられる質問の数々。……そこまでは言わねぇよ。
「あ、さっき流しちゃって忘れてたけど結局片想い何年目なんだ？」
思い出したみたいにパンダ先輩がニヤニヤした顔じゃない至って普通の顔で聞いてきた。ただ、気にした事なかったから、俺が指折りして数えようとしたら後ろからそんなに？って視線を感じた。
「いち、に、…ざっと10年位かな」
「いや長！！重！！！」
「おかか、」
「タフだな」
「良く言えば一途」
「みんなしてそれは無くね？？」
なんで俺みんなに引かれてんだ。
聞いたのお前らじゃんか。恥ずかしいんすけど。
「いや、好きに重さは関係ねぇ。私は良いと思うぞ虎杖」
「禪院先輩マジ一生着いて行きます」
俺がきょどってたらすかさずフォロー入れてくれた先輩に感謝しつつ時計を見上げたらもう30分も経ってる。
立ち上がって皆の方を向き直ってお礼を言った。
「みんなこんな俺の話聞いてくれて本気でありがとう。でもちょいそろそろAの様子見にいってやりてぇかな」
「大好きかよ！」
「フーフー！」
「何が大好きなの？」
「えー？そりゃ虎杖が〜…？！」
「え」
ビビった衝撃で持ってた空き缶を握り潰した。
パンダ先輩が突如参加した声に反射的に答えそうになるのを禪院先輩がぐっと腕で押さえ込んで空気が凍る。
……ヤバイ。その想いの一体感が場を包む。
俺が振り返るとそこに居たのは紛れもないAだった。
ちょっと待てよヤバイ。マジか。噂をすればじゃんかよ。渦中のやつが急に出てきて皆目が点だ。
「お、おはよ、A」
「おはよ…？」
そこに突っ立ってるAを呼んだら首を傾げてどう言う事か分からないって顔をした。
いや俺も分からんよ。なんでここに居んだよ。
出来るだけ普通に話しかけても、デコに冷えピタ貼ってまだ顔が赤いそいつに、俺も移されるみたいに顔があつくなってく感覚に陥る。
俺でも分かる。これはヤバい。
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ナナナ(プロフ) - 朧さん» お声がけありがとうございます！(;_;)そう言って頂けて本当にありがたいです！頑張ります！ (2021年3月6日 18時) (
レス) id: 6431d8432b (このIDを非表示/違反報告)
朧 - 神作品を作ってくれてありがとうございます!!投稿頑張ってくださいね(´∀`) (2021年2月13日 22時) (レス) id: 8589870327 (このIDを非表示/違反報告)
ナナナ(プロフ) - 語彙が足りないひとさん» 軽率に嬉しいですｯ！コメントありがとうございます！励みになります！ (2020年12月30日 23時) (レス) id: 6431d8432b (このIDを非表示/違反報告)
語彙が足りないひと - 好きですｯｯｯｯ！！！！！( (2020年12月30日 15時) (レス) id: b91dddfe62 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ナナナ | 作成日時：2020年12月28日 18時
