CHUDOKU

22. ページ22

それから、太輔からの連絡は来たり来なかったり。









その代わりに、優希先輩と会うことが増えた。







｢そーいやA、付き合ってる人とかいないの？｣






もう再会した時の気まずさもなくなってきた頃。




優希先輩にそんなことを聞かれた。







『んー·····、付き合ってる人はいない』





｢は、ってなんだよ。



·····好きな人はいる、って感じか？｣





付き合ってたのは、伊達じゃないみたい。







『ん·····まあね


私の一方的な片思いだけど。笑』






｢そうなの？



A綺麗になったから、モテてると思った｣




こうやってさらって、女の子が喜ぶこと言えるところは、少し太輔と似てるかも。






『全然、笑』





｢ふーん·····意外。




お、もうこんな時間｣





時間を見れば、23時を回る頃。





｢そろそろ行こっか、送るよ｣




先輩にエスコートされて、店を出た。

23.→←21.

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す