・ ページ26
白石side
いつも飛鳥や絵梨花とはしゃいでいるのは1期生最年少のA
いつもニコニコしててちょっと抜けてて、でも、困っている人には自分から駆け寄る
私も何度その優しさに助けられたことか
そんなAの困っているところ、悩んでいるところ、弱いところ、私たちは1度も見たことがない
絶対に頼らない
悩みを言わない
愚痴をこぼさない
だからとても心配になる
ただ単に悩みがないだけなのか
人間生きてるだけで悩みだらけだからそれだけはないと思う
ある日選抜発表が行われて楽屋に戻ってもAの姿はなかった
飛鳥「しーさんA見た?」
白石「私も今探してた」
飛鳥「どこにいるんだろ
探しにいこ」
探し初めて少しした頃
「辞めたい…」
そんな声がポツンと聞こえた
飛鳥「今なんか聞こえなかった?」
白石「聞こえた
ここかな?」
声が聞こえたのは真っ暗な空き部屋だった
飛鳥「A?」
白石「いた!」
「あ、」
白石「探したよ〜」
飛鳥「こんな暗いところにいないで楽屋戻ろうよ」
ちらっと見えたAは泣いていた
初めて見る表情だった
白石「A1人で溜め込まないで?」
飛鳥「話聞くよ?」
「いいからっ、」
白石「よくないよ?」
「ダメなのっ、
…ほっといて」
飛鳥「何がダメなの?」
「飛鳥達には関係ない」
飛鳥「そんなこと言わないでよ、」
「っ、ごめんっ…」
耳を塞いでいきなりしゃがみ込んだA
白石「A…?」
「やだっ、来ないでっ、
ごめんなさいっ、全部全部私が悪いのっ、」
そのAの姿は何かに怯えているようにみえた
飛鳥「A、私飛鳥だよ。しーさんもいる
何もしないから安心して?」
「っ、あすかっ、まいやんっ、」
白石「そうだよ〜」
安心したかのように目を閉じた
飛鳥「A?」
「…」
飛鳥「ダメだ意識ない」
白石「ほんとにいろいろ抱え込みすぎ」
飛鳥「ね。頼ってくれたっていいのに。
私の家連れて帰ろっか」
110人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ピンク(プロフ) - 天ちゃんと理佐が雑誌の撮影という設定で、理佐の体調不良に気づいた天ちゃんがさりげなく寄り添ったり、支えてあげたりする話が読みたいです。 (2021年10月13日 21時) (レス) id: 7a773bebb6 (このIDを非表示/違反報告)
かぐりんご(プロフ) - 夢主は日向坂一期最年少で、喘息の発作で寝込んでいるところを東村芽依ちゃんとキャプテンが看病しに来てくれて、吸入を手伝ってあげるのが読みたいです!可能で有れば咳き込み過ぎて嘔吐しちゃう描写も見たいです! (2021年10月10日 22時) (レス) id: 56e84cd26f (このIDを非表示/違反報告)
真(プロフ) - レッスンで脚を怪我してしまい、憧れの先輩である桃子ちゃんに助けられるレイちゃんお願いしたいです。 (2021年9月22日 0時) (レス) id: c6887490f3 (このIDを非表示/違反報告)
ひかり - 白石の妹ちゃんが1期生最年少で女の子の日になっちゃってみんなに隠してるけど、1期生メンバーは気づいて気づいてないふりをしつつも看病してあげる的なの見たいです。 (2021年8月31日 21時) (レス) id: bb782a2515 (このIDを非表示/違反報告)
かと - 夢主が緊張で過呼吸になったのを加藤史帆が看病するのを見たいです! (2021年8月31日 19時) (レス) id: b3e3245893 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:おれんじじゅーす | 作成日時:2021年4月3日 2時