漆黒と純白【黄橙赤】 (ページ13)

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せっくすにも淡白なものとそうで無いものがあると思っている。

で、丸山のせっくすはとても淡白とはかけ離れている。亮はああいうことするけど結構淡白だし、それに今まで抱いたこと別として抱かれたことは亮にしかなかったから。

新鮮といえば新鮮だけど少し疲れて、より情熱的なものは感じた。

どっちにしろ嬉しかった。

さっさとパーカーなんか脱がせばいいものをゆっくりじっくり脱がされて。

早く挿れればいいものの、じっくりと上半身から感じさせられて、悔しいけど気持ちよかった。

「はや、く、いれ、、ろやぁっ、、、」

「ゆっくり味わいたいやんか？」

「んっ、ひっ、何で、」

「え、だってＨってそんなものやろ？」

Ｈは優しいものなのだろうか。

好きだったらめちゃくちゃにしたくなるんだって教えられてきたから。

「んっ、、好き、、。」

好きと言ってしまった。亮がいるのに。あんなに大切にしてくれてるのにこんなデブのおっさんのことを好きだと思ってしまった。

でも丸山はそこに言葉を返してくれることがなく、ただ黙って俺の体にキスをし始めたところが何だか悲しかった。

俺が振られるなんて、という考えよりも
俺がこんなこと言うなんて、の方が強い。