【第五人格】箱に閉じ込められた... (ページ16)

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泣き虫(通常衣装)の場合ページ16

身体中を触られている感覚に目を覚ます

『うえ！？』

「...っ！？」

ビクリと飛び起きた私は目の前にいる男の子に釘付けになる

一見見たことがなくそれが次にくる新しい子だと認識する。

頭に袋みたいなのが被さっていて首にはロープが巻きついている

『名前は何？』

優しく聞いてみるも小さな少年にとっては怖かったのか大泣きしてしまった。

まるで"泣き虫"のように

「ロビー...」

『ロビー！良いお名前ね私はAよ。』

私がロビー君に後ろから抱きついている体制だ

「...あのね、あのね僕の斧知らない？」

『斧？』

この子はハンターなのだろうか。

「うん。僕ね、薪をわるのが趣味なの。でもねできなくなっちゃったの。」

私の抱えている腕を握りしめて擦り寄ってくる

『斧は知らないわ。ごめんなさい。でもここの箱から出られたら一緒に探しましょうね』

「...！うん！」

パァっとわかりやすく明るくなったロビー君は足をバタバタさせて首を横に振ってみる

思わずクスリと笑ってしまう。

「Aさんは『さばいばー』ってやつなの？」

『ええそうね。』

「ふーん、僕Aさんを傷つけてしまうかもしれないなぁ」

『あなたはハンターなの？』

「うん！さばいばーを皆やっつけるんだ！」

あっ...とロビー君は口をごもらせると私の方に振り返る

「Aさんの事は好きだからね？」

『う...うん』

「えへへ」

そう言うとまた真正面をむくこの子に好かれたのか？

『ロビー君は小さいのに頑張っているのね』

「そうかなぁ？でも、頑張っているのに上手くいかないの。僕、沢山頑張った。のに...」

ヒクヒクと嗚咽をあげるロビー君

仕舞いには大きな声で泣き出してしまった

『...大丈夫よ。ほら』

彼の小さな手を上から被せて握ってみせる脈がトクトクと規則的な動きを見せる

「Aさん...」

『ロビー君に出会えて良かった。次に会えるのがゲーム内でも貴方の事を忘れてないはずよ。』

「うん！僕も忘れない！」

数秒後雄叫びをあげる動きを見せながらピアソンのプリケツが当たり箱は壊されたのであった

直後斧を探しに行こうと周りを見渡すが泣き虫ロビーはいなかった。