【第五人格】箱に閉じ込められた... (ページ15)

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探鉱者(通常衣装)の場合ページ15

彼は最近新しく入ってきた探鉱者のノートン・キャンベルという者だ。

そんな彼は私の目の前で安らかに寝息を立てている

難しい動きの上期待度も高く皆からの注目は一瞬だった。

『ノートン？』

目の前でヒラヒラと手を振る

顔に微かに当たる風に気がついたノートンはびっくりした顔で後ろへさがる

『ここ...何処だか知らない？』

「俺もよく分からなくて...最近ここに来たばかりですし」

こめかみあたりをポリポリかいているノートンとは何気に話したのは初めてだったりする。

「すみません、名前知らなくて」

『そうだよね。来たばかりだもんね私の名前はAだよ。ゲームの時は宜しくね』

「はい！」

薄汚れた服からは土の香りがする

いい人でよかった

「すみません、汚くて...名残なんです」

『いえ、職にとやかく言う人はこの中にはいませんもっぱら探鉱者なんて』

「そうですか。良かったです。」

ニコニコと笑う探鉱者緊張をといてくれたみたいだった

「ここの箱は謎が多いですね。密封された状態なのに酸素が行き届いている。それに不思議と暗くない。」

ノートンは箱の隅々を触ったりしている。

『痛っ！』

チェイス中に擦りむいた傷が今になってジンジンと染みてきた。

「大丈夫ですか？手当しますよ」

体制を整える為向かいあわせの状態になる

キチンと消毒した後に包帯を綺麗に膝にまく

『治療早いね』

「探鉱者という職業の中で心と体を強くしました。いや、したと言うよりもなりました。」

はい、完成と言ったノートンはニコニコしていたけれど何処と無く悲しそうだった。

「俺実は事故に巻き込まれて今この状態で奇跡的に生き残ってしまったんです。」

そっと瞬きをする

「でも、Aさんに出会えてよかった。この荘園に来て良かったです。」

治療した所をそっと撫でる。

『いつか戻れるといいね』

「...」

一瞬目を丸くしたがまた元に戻り

「はい！」

彼の顔に土がついていることが分かったのも彼の顔を改めて見たから。

数分後エミリーが舞いながらハンターを煽っていた直後ぶつかり箱は壊されたのであった。