【過去編】私が恋したきっかけは。 ページ30
それから暫くは流石にいい顔はされなかった。
なんなら嫌われたようで口聞いて貰えないこともあった。
だけど、トンちゃんの親がそんな扱いするならウチの子にする！と乗り込みにきたことをきっかけに親としての行動をとってくるようになった
男装に否定的な考えを克服するために父親が雑誌やテレビの特集を見るようになったし、母親はいつもみたいな甘ロリ系のフリルの服はやめてカッコイイ、シックな服とかを薦めてくるようになった
おかげで私も心置きなく男装に勤しめるようになったしカミングアウトしたことで金銭面も多少は賄って貰えるようになった
それもこれも全部トンちゃんのおかげで、本当に感謝してもし切れない
｢トンちゃんどころか、お母さんにまで迷惑かけちゃったね……ごめんね｣
tn｢別に。母さんはAの事大好きやからな。……それに俺も母さんもAの悲しんでる顔とか見たなかったから｣
｢でも……ありがとね。トンちゃん｣
tn｢……ご褒美は？｣
｢え？｣
tn｢大人2人に立ち向かうの怖かったわ〜。……はい、ご褒美は？｣
｢……そういう図々しいとこきらーい｣
tn｢は！お礼貰わな割に合わんわ！｣
ぎゃははと下品な笑い方をするトンちゃんに呆れかえりながらも、悪戯心を込めてそっと近づいた
｢トンちゃん｣
tn｢ん？なん……｣
ぎゅぅっとトンちゃんの胸元に飛び込むようにして抱きつく
ひゅっと喉を鳴らしたトンちゃんなど気にせず彼の耳元に唇を近づけて少し触れさせ言葉を紡いだ
｢ありがと、トンちゃん。…………大好き｣
tn｢………なっ、……、はへｯ？｣
耳から唇を離し、固まるトンちゃんの鼻先に私の鼻先を擦り合わせる
そして思わせぶりな目をして見つめれば初心な彼は瞳と同じく真っ赤に染る
それが面白くて吹き出し、顔を離した
｢なーんて、冗談だよ！ばーか！｣
tn｢は！？冗談…！？俺のドキドキ返せ！｣
｢え？ドキドキしてたの？………やっぱり好きじゃん｣
tn｢だから！そんなんちゃうわ！｣
いつも通りの日々を取り戻して、いつも通りの日常を過ごす。
しかし、そこで過ごす私の心にはいつも通りではない新しい感情が芽吹いていた。
彼の熱に浮かされた私の心に、愛という感情が
tn｢昔の服なんて持ち出してどうしたん？｣
｢ん、久しぶりに思い出しちゃって｣
tn｢……そか｣
｢あーあ。あの頃のトンちゃんは初心だったのにな〜｣
tn｢何言うてんねん。今でも初心やろ｣
｢どの口がw｣
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おぼろどうふ(プロフ) - 樹乃さん» クズ兄妹の方でもコメントしてくださった樹乃さん！ありがとうございます！皆さんがよりキュンキュン出来るような文章を紡げる事を目標にしてたので率直な感想がいただけると大変嬉しく思います！！新しい作品も生み出していきたいと思いますのでよろしくお願いします！ (10月29日 16時) (
レス) id: 464a1b954d (このIDを非表示/違反報告)
樹乃(プロフ) - こんにちは！！！大好きです！！！！！(唐突な告白)あーもーワシの性癖にﾄﾞｩｸｼｯ！！ってなりました(語彙力) (10月28日 19時) (レス) @page27 id: df66a330f6 (このIDを非表示/違反報告)
おぼろどうふ(プロフ) - 噫さん» コメントありがとうございます〜レア組と総統の生声が聞きたい今日この頃でございます (2023年2月2日 19時) (レス) @page35 id: 464a1b954d (このIDを非表示/違反報告)
噫 - はわ…ｯこのレア組と夢主と毒素と夢主の絡みが非常に…良いｯ！！！うわ！！すきです！！！ (2023年2月2日 5時) (レス) @page39 id: 83dbe52863 (このIDを非表示/違反報告)
おぼろどうふ(プロフ) - 宇琉夜ハルさん» 12月29日訂正箇所ありになっちまった……気付きあざす！全然気づかなかったッス (2021年12月29日 13時) (レス) id: 464a1b954d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：おぼろどうふ | 作成日時：2020年12月30日 12時
