恍惚【増田俊樹】【完結】 (ページ45)

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045.数年後ページ45

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あれから３年くらい経った

2人には少し変化があった。

それは指についた美しい指輪。

そう、2人は晴れて結婚をしたのだ。

沢山の山を乗り越えてきたからこそ

小宮Aと増田俊樹の結婚発表には

多くの者が祝福した。

レギュラーMCを務める安元洋貴は生放送のラジオで初めて彼女の口から聞き号泣するという

伝説の回を作り出したと言う。

「あ、俊樹動いたよ」

増田「え」

そんな絶頂の狭間にいる中
増田はAのお腹を優しく撫でた

増田「まじじゃん……、」

「女の子だって。」

増田「……え！？！？！？！？」

2人の間にできた世界で1番の宝物が
増田Aの体の中に産まれた。

「なんで泣いてるの笑」

増田「あたりまえじゃんおれたちのふたりのことばやもんそれにこんなにうごいててほんとにしあわせだわぁもぉ」

涙のあまりなんて言っているのかが分からないけれど、彼がそれ程に喜んでいることがAには充分なくらい伝わったようで

「俊樹」

増田「ん……」

「ありがとう」

【ありがとう】ただそう伝えた。

Aのお腹を庇いながら、増田は優しく彼女に抱きついた。

2人の腕には指輪とはまた違う

色とりどりのミサンガが付いていて……

そのミサンガはもう、何回も結び直した跡がついていて

2人の幸福を物語っていた＿＿＿＿＿＿＿＿。