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017.キョリ ページ17






増田「ズボンは多分サイズ合わんと思うからごめんね、上のソレはもうあげるよ」


「え?」






お風呂からあがり、タオルを首に巻いた状態で登場したAに増田はそう言う。






増田「スウェット1枚でどうのこうの言うくらい、ケチじゃねーし」

「格好つけてんの?笑笑」

増田「ふはっ笑、うるせぇ〜!笑」

「声出てないじゃん笑笑」

増田「そっちもじゃんって笑笑」





ソファーの上でタオルドライをしながらAは
酒に酔って少しかすれた声で、声に出して笑った







……だが、本来


……男女が2人で同じ空間に寝泊まりするのは


……友達同士でやる行為ではない








(今度お礼しないと)







そんなことにも気づいたAはそう意を決した。









________そして



「今日はありがと。」

増田「ん、なんか限界感じたらまたおいでね」

「ありがとう。またね」








解散した。









Aは彼から貰ったスウェットの裾を掴んだまま
帰路についた。








増田のやさしさを身に染みて感じた、
そんな2日間だった。

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作者名:にむ | 作成日時:2021年9月8日 13時

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