隠 さ れ た 想 い （ 緑 ）

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「 忠義、明日空いてる ？ 」


大「 あ ー .. 、ごめん、明日はちょっと .. 、」


「 .. そっか！急にごめんね？ 」


大「 いや、俺の方こそごめんな？次はちゃんとAのために空けとくから 」


「 うん、ありがとう 」









その台詞をここ最近、何度聞いてきたのかな。付き合いたては急に聞いても空いてるよって笑顔で言ってくれてた。









けれどここ最近は困ったような顔で断る忠義の顔を見るのが多くなった。









断って私が大丈夫といえば、一瞬だけ悲しそうな、罪悪感に満ちた瞳をするよね。









わかってるの。もうあなたの瞳に私が映っていないことぐらい。









けれど、まだ貴方が大好きだから、もう少しだけ、私と恋人を続けて欲しい。









錦「 .. あほやな、お前 」


「 亮ちゃんにだけは言われたくないかな 」


錦「 あ？ 」


「 だって亮ちゃんは私よりも辛い状況じゃん。彼氏がいる人を好きになって、都合のいい時だけ頼られる関係じゃない 」


錦「 .. ええねん、好きやから 」









そう言って窓の外へ視線をそらす亮ちゃん。









その横顔はとても悲し気で。きっと私より辛い想いをしてる。









好きになった人には彼氏がいて。彼氏がいてもいい、辛くなった時だけでもいいからって、亮ちゃんはその人の2番目の人。









1番にはなれないのに、好きだから辛い想いをしてまで居るのは凄いと思うけれど、無理してないか心配になってしまう。









いやきっと、もう無理してるんだろうけど、いっつも私の心配をする。









「 .. 亮ちゃん 」


錦「 なんや 」


「 私ね、もう直ぐ幸せにしてあげようと思うの 」


錦「 .. ん 、そうか 」


「 うん 」









亮ちゃんは、それ以上は何もしゃべらなかった。








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【 お 互 い の 辛 い 想 い 】

( 辛いけれど何よりも私は )

( 貴方の幸せを願っているから )









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