【呪術廻戦】一年特級呪術師の男【男主】 (ページ6)

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第6話両面宿儺ページ6

｢まったく…お前ら特級呪術師は人をおちょくらないと気が済まないのか…｣

『俺を五条先生と一緒にしないでください。憂太先輩ならいいですけど。』

｢とにかく休め。以上だ。｣

夜蛾学長は片方の手で頭を抑えながらしっしっともう片方の手を動かし、早く出て行けと訴える。
俺は素直に従い、学長室を出た。

そーいえば、恵はどうなったんだろうか…指はちゃんと見つかったのか？
俺はそう思い、ポケットに入っていた携帯を取り出し恵に着信を送るが、一向に出る気配がない。

もうこのコールが終わったら切ろうとした瞬間に恵が電話に出た。

『お、恵。どうだそっちの任務は？もう終わっ……』

｢悪いが今取り込み中だ！またかけ直す！｣

そう言って恵は電話を切った。
あの随分焦ってる様子……何かあったのか…？
しかし、今から仙台に行くと普通に夜の12時はすぎる頃だ。
助けには行けない。

『……まぁ、恵ならなんとかなるか。』

俺はそのままポケットに携帯を入れ、寮の自室へと向かった。

☆
伏黒side

学校で虎杖悠仁とすれ違った際に感じた呪物の気配を追って病院に着いたはいいが、虎杖が持っていたのは呪物を封印していた箱のみで、一番大切な中身は先輩が持っているという。

しかも、宿儺の指を封印している札を今夜学校で剥がすという話を聞いたらしい。

急いで学校に来たものの、学校にはもう呪いの気配が充満していた。
恐らく封印はもう剥がされている……くそ！

｢お前はここにいろ。部室はどこだ？｣

｢待てよ！！俺も行く！やばいんだろ！？二月やそこらの付き合いだけど友達なんだ！ほっとけねぇって…｣

こいつは恐らく情に厚い。今も人を助けたいという顔をしているが…現場に非呪術師を向かわせる訳にはいかない。

｢ここにいろ…｣

睨みを効かせながら虎杖に言うと、虎杖はその場で固まってしまった。
それでいい。今お前が学校に来ても足でまといになるだけだ。

学校に向かって走り出すと自分の携帯が震えてることに気がついた。
マナーモードにしていたから気づかなかった。
出てみると同じ一年の天草の声が聞こえてきた。

『お、恵。どうだそっちの任務は？もう終わっ……』

｢悪いが今取り込み中だ！またかけ直す！｣

そう言って天草からの電話を切った。
今は電話よりも人の救助と指の回収が最優先だ…！