第15話 一年集合〜三〜 ページ15
『いいね。俺もなにか買おうかな。恵は?』
「俺はいい。」
『オッケー。じゃあちょっと悠仁と買ってくるから待ってて。』
「ん。」
そう言って悠仁の後をついていく形でアイス屋に入る。
アイス屋は様々な種類のアイスが売っており、一瞬で決めるには困る程の種類が売ってあった。
「俺はこれにする〜!」
そう言って悠仁はソーダ味の、棒にアイスが刺さったいわゆるアイスバーのアイスを頼んでいた。
『ん〜…じゃあ俺はこれにしようかな。』
俺も悠仁と同じ、アイスバーのオレンジ味のアイスを頼んだ。
店員からふたつのアイスを貰い、そのまま店を後にする。
『恵おまたせ。集合場所は原宿駅の出口でよかったっけ?』
「あぁ。五条先生がそこで待っとけって。」
原宿駅を出てすぐの道路付近の柵に腰を落ち着かせて五条先生ともう一人の一年生を待つ。
「ていうかさ、一年がたった三人って少な過ぎねぇ?」
「じゃあお前、今まで呪いが見えるなんて奴会ったことあるか?」
「……ねぇな。」
「それだけ少数派なんだよ。呪術師は。」
「ていうか俺が四人目って言ってなかった?」
『もう一人の入学は随分前から決まってたらしいから、何かしらの事情があったんじゃない?』
食べてたアイスを食べ尽くし、近くにあったゴミ箱にアイスの木の棒を投げ入れる。
すると後ろから五条先生の声が聞こえてきた。
「おまたせー。」
手にはコンビニの袋を持っており、どうやら途中で寄って何かしら買ってきたようだ。
「おっ、制服間に合ったんだね。」
そう言って袋から有名な10秒チャージのエネルギー補給ゼリーを取りだし、飲みながら悠仁の全身を眺める。
「おうっ。ピッタシ!でも伏黒とかAと微妙に違ぇんだな。パーカーついてるし。」
「制服は希望があれば色々いじって貰えるからね。」
「え、俺そんな希望出してねぇけど。」
「そりゃ僕が勝手にカスタム頼んだもん。」
『悠仁気をつけなよ。この人こういう所あるから。ホント勝手だよな。』
「うん……ま、いいか。気に入ってるし。」
五条先生と恵は先に歩き始めた。
俺と悠仁もその後を追う。
「それより、なんで原宿集合なんですか?」
「本人がここがいいって。」
「アレ食いたい!ポップコーン!」
沢山の人通りがある原宿通りを歩きながら、悠仁は出店に出ていたポップコーンを買いに行ったり、クレープを買いに行ったり、目を少し離せばどこの変な店から買ってきた2018の形をした変な眼鏡を買ってきた。
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ノア - とても面白かったです。更新楽しみにしてます。頑張って下さい。 (2021年2月13日 21時) (レス) id: b55d75de00 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ハクスイ | 作成日時:2020年11月1日 8時