第50話 ページ1
五条先生は僕の肩をポンと優しく叩く。
「でも……僕は負けたくないんです。もう悠仁の様に周りの人を殺されたくない……」
「なら、その気持ちは大事に取っておきなさい。
君のその悔しさが、君を何倍も成長させてくれる。
ゆっくりでいい……一歩ずつ……半歩ずつでもいいから成長するんだ。」
「……はい。絶対に五条先生にも負けないような呪術師になります!」
「その意気だよ……それで、早速Aに用があるんだけど来てくれるかな?」
「いいですけど……どこに行くんですか?」
五条先生はいい笑顔でピースをした。
「大阪!」
・
・
・
東京から大阪まで電車を乗り継いで数時間。
僕と五条先生は大阪にやってきました。
なぜ、大阪にやってきたかと言うとここの山奥に住んでいるお爺さんが僕に修行をつけてくれるらしいのです。
「Aにはあの東堂を圧倒するぐらいに強くなって欲しいんだ。
生憎、去年の交流会で憂太が暴れすぎちゃってね。
今年の交流会で同等の力をもつAを出すと正式な勝負にならないって京都が言ってきてね?そんで今年の交流会はAの出場は無しになっちゃったの。」
そうか……去年の乙骨さん。圧勝って聞いたもんな……
「で、それまでの時間を有意義に過ごすにはこっちのおじいちゃんに修行をつけてもらった方がAの為になると思ってね。連れてきたんだ。」
「なるほど……でも、そのお爺さんは本当にこんな山奥にいるんですか?
随分奥に来ましたけど……」
すると突然数メートル先に砂埃が上がり地面が少し衝撃で揺れている。
「よく来たな小童!五条から聞いておるぞ!」
すると目の前には身長は190は超えるであろう白髪の大男が腕を組み仁王立ちしていた。
「やぁ立木さん。お久しぶりです。」
「儂はお前の顔など見とうなかったがの。それよりお前が一条Aか。」
五条先生が立木さんと呼んだ大男は段々と近づき、すぐ側に来て僕を睨み下ろす。
近くに来ると余計に感じる大きさとプレッシャーのせいで冷や汗が止まらない。
「は、はい……一条……Aです。」
「なんじゃ!?もっとはっきり喋らんかい!!」
立木さんのでかい声が僕の鼓膜を揺らしビリビリと空気が揺れ、頭がクラクラする。
耳からダラっと何かが流れる感覚がした。
「ふんっ。少し呪力を込めた声を聞いただけで鼓膜が破れるとはな。期待外れじゃ。」
立木さんは後ろに振り返り、歩き始める。
「帰れ!小童は儂にはついてこれん!」
63人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ゆーか(プロフ) - めっちゃ面白くて一気に読んでしまいました!!めっちゃ好きです!!頑張ってください!! (2020年3月10日 21時) (レス) id: f8961577f7 (このIDを非表示/違反報告)
小梅 - めっちゃくちゃ面白いです!すっごく続きが気になります!更新頑張ってください!応援してます! (2020年1月13日 21時) (レス) id: 16729f308f (このIDを非表示/違反報告)
ハクスイ(プロフ) - オオムラサキさん» ありがとうございます!これからも頑張っていきますので、見てくださると嬉しいです! (2019年8月20日 1時) (レス) id: 2b1448f434 (このIDを非表示/違反報告)
オオムラサキ(プロフ) - めっちゃ面白いです!もう最高!呪術廻戦の夢小説って少ないのですごく嬉しいです。これからも頑張ってください (2019年8月19日 18時) (レス) id: b57e3929d2 (このIDを非表示/違反報告)
ハクスイ(プロフ) - かなとさん» すみません。今外しました! (2019年8月16日 15時) (レス) id: 2b1448f434 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:ハクスイ | 作成日時:2019年8月16日 13時