33の冒険 ページ33
「ハリー」
全員の視線が私に向けられる
ハリー「なんだい？」
「私は、ここにいる資格はないと思うのだけれど…？」
ハリー「なんで？！」
「私は不死鳥の騎士団に所属していない」
ハリー「それでも！Aがいてくれれば心強い…！！」
「何度も言うようだけれど…
私は‘どちら側にもなれない’」
その場を後にした
ハリーside
ハリー「なんで…」
リーマス「あの子の種族は中立だからね」
ミネルバ「そうですね…」
大人たちが、さも当然のように受け入れていることに疑問を覚えた
ハリー「あの子の種族って？？」
リーマス「あの子は‘夜の愛し仔’だよ」
ハリー「なにそれ」
僕は困惑を隠せない
ミネルバ「そのうち授業で説明しますが…
話が進まないので簡単に説明します
私達、魔法族は生まれついてからの魔力を糧に魔法を扱っています
夜の愛し仔は、魔力の生産と吸収を繰り返し…
やがて体の負荷に耐えられなくなり、死にます
また、魔法界のどんな動物でさえ、懐くことも確認されています」
ハリー「ということは…魔法を使いすぎると…！」
それ以上の言葉が喉につまる
親友が死ぬことを受け入れられない…
僕は今まで、Aの死期が近くなることを頼んでいたのか……
リーマス「そんなに思いつめないでくれ…」
ミネルバ「そうです
彼女は夜の愛し仔と悟られぬよう、賢く魔法を扱ってきました」
ハリー「それでも僕は…何度も戦いに連れて行こうと…」
ミネルバ「とにかく、ポッターは寮に戻りなさい…」
ハリー「はい…」
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作者名：いちごのほっぺ | 作成日時：2020年10月20日 19時
