変な女 ページ10
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宏光 side
「ねぇー教室どこー？」
俺たちが真剣な話してんのに
さっきからなんなんだ。
1年らしき女、二人がウロウロしている。
「あれー？ここだと思ったんだけどー。」
...トントン。
『あ？なんだよ。』
藤ヶ谷は二人の女をガン見しながら俺の肩を叩いた。
完全こいつ、狙ってんな。
藤「ねぇ。美人じゃない？」
宮「俺も思った。めっちゃ萌え萌えキュンじゃ
ん♪」
二人ともあの女どもに釘付けだな。
横尾は特に何にも言わないけど。
まあ、確かに美人だな。
と四人でガン見していたら
一人の女がこっちを振り向き、俺と目が合ってしま
った。
すると女二人は俺らに近づいてきやがった。
「あのー、1年1組の教室ってどこですかね？？」
こいつ...俺らのこと知ってて声かけてんのか？
めんどくせぇ。
『....チッ。』
俺は居ても立っても居られなくなり
舌打ちをした。
「あのー、聞いてるんですけど。」
なんだこいつ。
その女は俺に対して怯えた様子もなく
俺をずっと見つめてきた。
....ずっと見つめんなよ。
『うぜぇ。お前。』
すると女の顔がみるみる怒りの顔に変わっていく。
「ちょっと！！人が聞いてんのにうぜぇって何！？
人としてどうかと思いますけど！？」
...。
「ちょ、ちょっと、A！！先輩だからやめなって！！」
隣の女は慌てた様子でそいつを止めている。
するとその女は我にかえり、落ち着いた。
何なんだ？こいつ。
「あ、そーだった...。でもさ？「ぷっ...。」」
隣で藤ヶ谷が笑いを堪えている。
すると女はまた不機嫌な顔になり
「何がおかしいの。」
と言って藤ヶ谷を睨みつけた。
怖ぇ女だな。
藤「ごめんね？嫌な思いさせちゃって。
教えてあげる。」
ぜってぇ、藤ヶ谷こいつらのこと面白がって
んだろ。
藤「そこの階段上がって左曲がってすぐだよ。」
こいつ、相手が女だとすぐこーだからな。
「おぉ！ありがとうございます！！では、失礼します！」
そして、女達は藤ヶ谷に頭を下げ
ここを去ろうとした。
藤「あ、ちょっと待って。君名前は？その隣の子
も。」
「あ、あたし？あたしは、中村A。」
あ「私は山田あいかです。」
Aか。おもしれぇ奴。
すると藤ヶ谷は俺たちの自己紹介もして
結局こいつらの教室へ行くことになった。
めんどくせぇ。
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作者名：mi-chan | 作成日時：2016年8月24日 16時
