俺だけをミツメテロ～Ki～ (ページ16)

今日:2 hit、昨日:0 hit、合計:8,151 hit

北山先輩ページ16

.
.
.
.
Aside

幹部室から外を出ると倉庫が一望できる。

『すごい人数...。』

北｢だろ。今までの総長、幹部がこれを作り上げてきた。｣

『龍虎って歴史のある暴走族なんですね。』

なんか、代々受け継がれているってすごいなぁ。

北｢そ。だからこれからは俺が守っていかなきゃいけねーんだ。｣

ふと北山先輩をみるとすこし悲しげな表情をしていた。

北山先輩もこんな顔をするんだ。

なにかあるのだろうか...。

きっとここにいる人達もなにかしら抱えてここにきているんだろう。

『総長だからですか？』

北山先輩はんー...と考え、少し黙り込んだあと

北｢総長だからっていうか、俺の家族みたいなもんだからな...。｣

そう言ってニッと笑った。

....不覚にもかっこいいと思ってしまった。

この人もこんな風に笑うんだ。

『そ..//そうなんですね...///』

北｢なんでお前赤くなってんだよ？｣

『いや、赤くなってないからっ///』

北｢フッ。敬語じゃないほうがお前らしいな。｣

『え？』

北｢敬語なんて使わなくていいって言ってんだよ。｣

『わ...わかった//』

なんか意識したら顔が熱い///

顔が赤いから恥ずかしくて北山先輩から顔を逸らすと

2階には幹部室、総長室の周りに幹部一人一人の部屋
が並んでいた。

『なにここ！？一人ひとりの部屋あるの！？』

ありえない。

北｢クックッ...。お前いちいちリアクションでけーんだよ。｣

『だって普通ある！？暴走族ってこんなもんなの！？』

北｢あたりめーだろ。幹部なんだから。笑｣

私、この人たちのスケールについていけません。

『そーなんだ...。』

なんかほんとにやばいとこに連れてこられた気がする。

北｢幹部のやつらにも俺は助けられたからな。｣

助けられた...。そーだったんだ...。

なにがあったのか聞きたいけどここからは入ってくんなと線引きされているような気がする。

『なんか深い絆があるんだね。先輩たちの間で！
それってすごく素敵なことなんだと思う。だから下にいる人たちも幹部について行くんだね。』

北｢深い絆か...。そうだな。｣

北山先輩は下の人達を穏やかな表情で見ていた。

なんか思ってた人と違うかも。

もっとこの人のこと知りたい。

私はいつの間にかそんなことを思っていた。

.
.
.
.