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那「え!?あの吉野くんと友達になった!?」
昼休みの騒がしい教室にも響き渡っちゃうんじゃないかってぐらいの大きな声で、藤代那月(ふじしろなつき)______ なっちゃんが叫んだ。
自分のクラスに戻ってすぐ、私がさっき起こったことを話したから。
『う、うん.........』
なっちゃんのあまりの驚きように、私の方がびっくりだよ。
『吉野くんって、何者なんだろう.......』
1番の謎を口にすると、なっちゃんがぽんと手を叩いた。
那「あっそうか!Aは、春休みに交通事故にあったせいで入院してたから初登校が昨日になっちゃって、あの有名な吉野くんのこともよく知らないのかぁ!」
『なっちゃん.......』
なっちゃんってば、私が春休みっていう絶妙すぎる時期に事故に遭ったことをからかって、ちょくちょくネタにしてくる。
可愛い顔して、この小悪魔め.........。
那「ごめんごめんって、そんな睨まないでよ!笑
吉野くんのこと、教えてあげるからさっ」
『えっ、ほんとっ!?』
那「もちろんよっ!この那月に任せなさい!」
なっちゃんが腕を組んで、ドヤ顔で笑う。
私は思わず顔の前で両手を合わせて、神様でもおがむようにお礼を言った。
『ありがとう!』
って、どうしてこんなに喜んでるんだろう......,
なぜだか無意識のうちに吉野くんのこと知りたいって思ってる自分がいるの。
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なんでだろう.......。
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作者名:MINT | 作成日時:2020年2月15日 1時