俺のこと、好きになって。【吉野北人】 (ページ18)

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『吉野くんは、なにか部活やってるの？』

北「中学の時はバスケしてた。でも今はやってないよ。」

『へー！そうなんだ！』

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吉野くんはとっても話しやすくて、あっという間に緊張しないで話せるようになった。

話に花を咲かせていると、ついに10分後

「お待たせ致しました、アイスコーヒーとシュークリームになります」

私の目の前には、オーダーしたシュークリームが。

『わーっ！いただきますっ！』

待ちに待ったシュークリームに、パクッとかぶりつく。

すると、甘いカスタードクリームが口いっぱいに広がって、思わず頬が緩んだ。

『ん～っ、おいしい～！！』

やっぱりどんな食べ物よりも、シュークリームが1番好きだなぁ。

そういえば、なんで吉野くんは私にシュークリームを食べさせたいと思ったんだろう？

疑問に思ってちらりと吉野くんの方に視線を向けると、彼は頬杖をつき、こっちを見て微笑んでいた。

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『どうしたの？』

北「いや、ほんとに美味そうに食べるなーって思って。Aちゃんの笑顔見てると、こっちまで幸せになる」

『.......っ！？』

吉野くんは、さらりとドキドキさせることを言う。
やっぱりモテる人は違うなぁ...。

北「あ、クリームついてる」

赤くなった顔を隠すように俯いたとき、そんな吉野くんの声が聞こえた。

『え......？』

反射的に顔を上げた瞬間、吉野くんの細くてキレイな指が、私の口の端を拭った。

そしてその指を舐めて、吉野くんはニコッと笑う。

北「ほんとだ、うまいね」

.....へ？

い、今起こったこと、理解しきれてないけど.....。

私の感覚が間違えてなければ、吉野くんの指が、私の唇に、あ、当たったよね....！？

しかも、それを舐めた.....！？

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『あ、あ、あの....っ』

北「ふふっ、Aちゃん動揺しすぎだよ笑」

そう言って笑う吉野くん、全然動揺してないっ、、！

吉野くんにとってはどうってことない行動なのに、私ってばいちいち反応しちゃって

ひとり照れてる事がなんだか恥ずかしくなって、私はそれを隠すかのように、残りのシュークリームを一気に口に詰め込んだ。

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