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『吉野くんは、何頼む?』






しばらくメニューを見つめていた吉野くんに聞くと









北「いや、俺はコーヒーでいいや」





『えっ、なんで?ケーキもシュークリームもおいしそうだよ?』





北「うーん、なんとなく?」









吉野くんはそう言ってるけど、もしかしたら甘いものが苦手なのかもしれない。







だってこのお店で甘くないの、コーヒーだけだもん。




そのことに気づくと、急に吉野くんに申し訳ない気持ちになる。









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北「ん?どうしたの、急にしおらしくなって」









私の異変に気づいたのか、吉野くんの優しい声が聞こえてきた。









『だって........吉野くん、甘いの苦手なんでしょ.......?なのに、このお店入ってよかったのかなって......』









私ばっかりいい思いをさせてもらって、なんだか申し訳ないよ......。









自己嫌悪に陥り俯く私の頭に、何かが当たった。








そしてそのまま、頭をぐしゃぐしゃーっと撫でられる。









頭をあげると、吉野くんの手が私の頭へと伸びていた。









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『吉野くん.....?』






北「そんな顔しないで?俺がただ、Aちゃんにこのお店のシュークリーム食べさせてあげたくて連れてきただけなんだし。だから余計なこと気にしないで、笑って?」









吉野くん、やっぱり優しいな......。






でも、なんでこんな優しくしてくれるのかな.....。







今日出会ったばっかりの私に......。









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設定タグ:吉野北人 , THERAMPAGE   
作品ジャンル:恋愛
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作者名:MINT | 作成日時:2020年2月15日 1時

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