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42話 ページ44

そしてついにやってきた体育祭、この日のために全校生徒、汗を流して準備してきた。


ラジオ体操と長ったらしい校長先生やPTA会長の挨拶も終わり、始まった本番。


私の番はまだ先なので、テントの中で生徒たちが勝手な行動をしないように目を光らせながら座っている。
何故かこういうめんどくさい仕事を応援団に押し付ける先生たちラリってると思う。


「 大縄跳びの選手は次ですので準備してください 」


入場門前には次のプログラムの選手たちが並んでおり、謎に他の団の人たちにマウントを取り始める人や緊張で動きが硬い人、楽しみで仕方がない人たちで溢れていた。


応援団の先輩たちが、キャーキャー騒いだりするとこちらを睨みながら注意したりするので、好き勝手はしゃぐ人はいないが、節度を持って楽しんでいる。


「 じゃあ寧々ちゃん、Aちゃん、次障害物競走だから私行くね?」


「 うん、アオちゃんがんばってね、ここから応援してる!」


「 1番前に移動して応援するから気づいてよね!」


アオちゃんが手を振りながら入場門まで歩いていく後ろ姿に私たちは声をかけた。


しばらくして、アオちゃんの番になった瞬間、茜くんが発狂したかのように応援し始めた。
先輩たちからの視線が痛いので、茜くんを隣に座らせて頼むから大人しくしててくれと懇願した。


もちろんアオちゃんが絡んだ彼にそんな事が通じる訳もなく、源先輩の名前を出して少し静かにしてもらうことにした。


当然の如くアオちゃんは1位をとって帰ってきて、私たちも負けてられないね。と2人で意気込んだ。


「 もう少しで応援合戦始まるから私そろそろ着替えてくるね?」


「 Aちゃんの格好すごい楽しみだから早く帰ってきてね!!」


興奮気味に私に話しかける2人に、点呼が終わったらねと言い、更衣室まで歩を進めた。


髪の毛をポニーテールにし、黒の長袖の上に黄色の半袖のTシャツを着る。
先輩たちの趣向かは知らないが、丈はすごく短く、胸より少し下辺りまでしか布がない。


私以外のみんなも黒のタンクトップを着ているので、お腹が出たりとかはせず、腕だけの露出となるようにちゃんと考えられてはいた。


下は足首まである黒のサルエルパンツで、動きやすいストレッチ素材となっており、演舞にも支障は出なさそうだった。


気合が入った一昔前のギャルみたいなヤンキーみたいな格好が何故いいと思ったのか分からなければ、これを許可した先生も中々狂ってるなと思った。

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人参ぱんつ(プロフ) - yamiさん» お返事遅くなってしまい申し訳ありません、とても嬉しいお言葉ありがとうございます、頑張らせていただきます! (2020年8月21日 18時) (レス) id: a7aebfbb6e (このIDを非表示/違反報告)
yami - 凄く面白いです!更新頑張って下さい。 (2020年7月28日 12時) (レス) id: 0abcc7321c (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:人参ぱんつ | 作成日時:2020年4月22日 1時

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