真似事は苦手だけど ページ40
「ってて」
突然の出来事に尻もちを着いてしまった少女。
「なんだここ…」
暗闇の中少女が顔を上げるとパッと明かりが灯る。視界が急に明るくなり少女は目を瞬かせるが案外すぐに目が慣れた。
「…ハンディキャップの道？」
目の前にはガスマスクの様なものと厳ついアイマスクの様な物が1つずつ。すぐ側にある石版には『隣の部屋で目を不自由に』と書かれてある。
少女は指示通りアイマスクを手に取り、試しにガスマスクにも手を掛ける。が、ビクリともしない。
(先に来た方は目が見えなくなるのか……多分ガスマスクみたいな方は喋れなくなる…とかだよな。それだったら喋れなくなる方が良かったなあ。)
おそらくこの試練は2人組で行われる。見えない者と喋れない者が協力して脱出するとか、そういうものだろう。映画でそんなのがあった気がする。顔見知りだと嬉しいんだけど…いや、顔は見れないか。私は。なんてくだらない事を考えながら少女は隣の部屋へ入る。
アイマスクを装着するとガスマスクのある部屋への扉が閉じられた。成程、装着前の声で誰が降りてきたかも分からなくなるシステムか。アイマスクを外そうと試みるが、案の定外れない。
「しゃーない、降りてくるまで待つかあ」
少女は真っ暗な視界の中、もう一人を待ち続けた。
ゴゴゴ、と重い扉が開いた音がする。視界は装置のせいで全く明るくならないがそこに誰かが居る気配を少女は感じ取っていた。
「やっとか、もうどれぐらい経ったの？」
ここまで喋って少女は思い出す。
「あ、そっか。喋れ無いのか。」
少女は注意深く目の前の人間を観察する。(といっても、気配で探ることしか出来ないのだが。)
身長はおそらく高い。レオリオくらいだろうか。オーラは普通。だけど強い奴程隠すのが上手いしなあ。なんて少女は考える。
すると突然ブオンと電子の音が鳴る。何かが表示されたのだろうか。少女は音の鳴った方へ向かおうとするが、立ち上がる前に身体が宙に浮いた。
「え、ちょ」
お尻の辺りに肘の感覚。すね辺りには手が添えられている。そして少女が手を少し動かすと髪らしき物に触れた。
抱え上げられて…いや、これはどちらかと言えば抱っこって感じか…？
「……ていうか、」
この髪の感触、腕の筋肉の付き方、覚えがある。
「…もしかしてししょお？」
少女の声は震えていた。怖いから、などでは無い。
少女にとって今のこの状況がなんだかとても恥ずかしかったからである。
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かぴばら2(プロフ) - クロムさん» 遂にバレた！！！そうです！DINARです！！初めて見た時にすげぇー！！やらせてぇ！！と思って衝動的に書いてしまいました…。今見るとすごく拙くてツッコミどころが満載なのでいつか書き直したいと思ってます…。コメントありがとうございます！ (2021年4月29日 20時) (
レス) id: a02d4950c9 (このIDを非表示/違反報告)
クロム(プロフ) - スカルジャック？ (2021年4月29日 9時) (レス) id: 11c6fe3903 (このIDを非表示/違反報告)
かぴばら(プロフ) - ピポ助さん» ひぃ…コメント今気づきました遅くなって申し訳ないです！ やっぱりイルミは病んでないと始まりませんね！これからも頑張ります！ (2019年9月11日 21時) (レス) id: 90b4b3f2c9 (このIDを非表示/違反報告)
ピポ助(プロフ) - コメント失礼します！イルミのヤンデレ具合が最高に好きです…！これからも頑張ってください！！ (2019年9月3日 1時) (レス) id: 4111e46406 (このIDを非表示/違反報告)
かぴばら(プロフ) - 名無しさん» 大変永らくお待たせしました！またふらっとふわっと消えてしまうかも知れませんが、どうか御容赦願います。暫くは更新し続けたいと思っています！ (2019年7月5日 1時) (レス) id: 90b4b3f2c9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：かぴばら x他1人 | 作成日時：2018年6月6日 23時
