・ ページ31
アニタは二次試験再試不合格者であった。その為ハンター協会に厳しく罰せられる事となった。
アニタが捕まった後、キルアは一人でどこかへ行ってしまった。その表情は例えるなら虚無。心ここに在らずといった状態でふらふらと消えてしまった。
「今追いかけても、怒られるんじゃない？」
少女がキルアを追いかけようとするゴンに声を掛ける。
「怒られても良いんだ。このままキルアの事知らないより、ずっと良い！」
「…私も一緒に怒られてあげるよ」
少女も同じ気持ちだった。キルアの事をもっと知りたい
苦しんでいるのなら、助け出してやりたい。
「何しにきた？」
「……わかったろ、俺は人の恨みを買うやつなんだ」
「でも、キルアが殺した訳じゃないよね」
ゴンがひたすらにキルアの背中を見つめる。キルアは逃れる様に下ばかり向いている。
「なんでそう思う？Aがそう言ったからか？」
「違う、俺がそう思ったんだ。」
「……ミトさん…俺の叔母さんが言ってた。『その人を知りたければ、その人が何に対して怒りを感じるかを知れ』って」
「俺たち、キルアの事もっと知りたい。」
少女は同意する様にこくりと頷く。
「俺に構うな」
「でも」
「一人にしといてくれ…！」
「キルア」
「あっちいけよ…あっちいけって言ってんだよ！」
キルアの手刀が、ゴン達を襲う。しかしそれはキルア自身によってすんでのところで止められた。
「〜っ 勝手にしろ！」
「！ うん！！」
ゴンはバッと少女を方を向いてニッと笑う。少女も釣られるようにニッと笑い返した。
(……変なヤツら)
キルアは口をとんがらせて窓の方に向き直った。
「あ〜 痒い痒い、尻が痒い」
突然現れた声に少女が臨戦態勢をとる。しかしその声の主がネテロである事を知るとすぐに警戒を解いた。
(この爺さん、敵意は全く感じないけどそこそこ謎なんだよな)
「アニタから話は聞いた、お主暗殺一家の人間らしいの」
「…だったらなんだよ」
「そうカリカリしなさんな」
「…ねえ、ネテロさん。アニタさんってどうなっちゃうの？」
「ふむ…ま、厳しい罰則が課せられるのは確かじゃの。最悪の場合、ハンター試験受験の資格を永遠に失う事もある。」
「そんな、どうにかならないの？」
ネテロは深く考える様な素振りを見せる。ちらりと三人を盗み見て、よし、と言った。
「なら、わしとゲームをせんか？」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 431人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「HUNTER×HUNTER」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
かぴばら2(プロフ) - クロムさん» 遂にバレた！！！そうです！DINARです！！初めて見た時にすげぇー！！やらせてぇ！！と思って衝動的に書いてしまいました…。今見るとすごく拙くてツッコミどころが満載なのでいつか書き直したいと思ってます…。コメントありがとうございます！ (2021年4月29日 20時) (
レス) id: a02d4950c9 (このIDを非表示/違反報告)
クロム(プロフ) - スカルジャック？ (2021年4月29日 9時) (レス) id: 11c6fe3903 (このIDを非表示/違反報告)
かぴばら(プロフ) - ピポ助さん» ひぃ…コメント今気づきました遅くなって申し訳ないです！ やっぱりイルミは病んでないと始まりませんね！これからも頑張ります！ (2019年9月11日 21時) (レス) id: 90b4b3f2c9 (このIDを非表示/違反報告)
ピポ助(プロフ) - コメント失礼します！イルミのヤンデレ具合が最高に好きです…！これからも頑張ってください！！ (2019年9月3日 1時) (レス) id: 4111e46406 (このIDを非表示/違反報告)
かぴばら(プロフ) - 名無しさん» 大変永らくお待たせしました！またふらっとふわっと消えてしまうかも知れませんが、どうか御容赦願います。暫くは更新し続けたいと思っています！ (2019年7月5日 1時) (レス) id: 90b4b3f2c9 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：かぴばら x他1人 | 作成日時：2018年6月6日 23時
