圧倒的で排他的 ページ28
「1度ほぼほぼ落としておいて言うのも何だけどさ、今年は結構粒ぞろいだと思うのよね。」
「特に406番ね!!あの子はホンットに光るものを感じるわ!!294も中々だけど、406には遠く及ばないわね」
「メンチは偉く彼女を気に入ってますね。やはり料理の腕、ですか?」
「それだけじゃないに決まってるでしょ。それも勿論あるけど。彼女、かなり強いでしょ?」
「念も習得しているようですし……聞くところによれば、44番と師弟関係にあるとか…」
サトツの言葉にピシリと場が凍る。44番と406番の性格のギャップに初めは誰も信じる事はしなかったが、堂々と少女が公言した事により本当の事だと証明されてしまった。
「……彼女はなんだってあんな奴に弟子入りしたんだか。あいつずっと私に向かって喧嘩売ってきてたわよ。イライラしてたのもそのせい。」
「しかしそんな師が居たからこそ、彼女があそこまで強くなれたのも事実。彼が周囲に与えるのは毒ばかりでは無いのかもしれない。」
「……もし、毒をもってして彼女を鍛え上げたのなら、それはそれで特別なのは彼女の方かもしれませんが。」
*
「ホンットビビったぜ!まさかあいつの弟子なんてよ!趣味わりーなお前。」
「師匠の事カミングアウトしたらいっつも趣味悪い扱いされるんだけど、なんで?」
「だってお前、いくら記憶がないからってさァ、何年もあいつと一緒に居られるか?普通途中で気づくぜ?あいつヤベぇって」
「キルアにだけは言われたくないんだけど?」
「ずっっと気になってたんだけど、キルアの家ってどんな家?二人とも中々教えてくれないからさ、俺気になっちゃって。」
「あー、俺んち? 別に隠してたわけじゃないんだけど………。」
「俺んち暗殺一家なんだ。親兄弟みーんな殺し屋」
「お父さんもお母さんも、お兄さんも?」
怪しく笑みを浮かべてキルアが言うと、間髪入れずにゴンが反応する。これにキルアは面食らった。
「っはは!おもしろいなお前、前々から思ってたけどさ。マジ面で聞き返してきたのお前が初めてだぜ?AはAで例外だけど。」
少女は肩を竦める。言ってしまえばキルアと少女は同じ穴の狢であった。そうする事でしか生きていけない人生、そうする事を強いられる人生。そしてそれについて疑問に思わなくなる人生。
そんな人生観をぶち壊してくるくせに、すんなり受け入れてくれる。
(ゴンのそういう所が、一緒に居て心地良い。)
少女は二人から見えない様に笑った
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かぴばら2(プロフ) - クロムさん» 遂にバレた!!!そうです!DINARです!!初めて見た時にすげぇー!!やらせてぇ!!と思って衝動的に書いてしまいました…。今見るとすごく拙くてツッコミどころが満載なのでいつか書き直したいと思ってます…。コメントありがとうございます! (2021年4月29日 20時) (レス) id: a02d4950c9 (このIDを非表示/違反報告)
クロム(プロフ) - スカルジャック? (2021年4月29日 9時) (レス) id: 11c6fe3903 (このIDを非表示/違反報告)
かぴばら(プロフ) - ピポ助さん» ひぃ…コメント今気づきました遅くなって申し訳ないです! やっぱりイルミは病んでないと始まりませんね!これからも頑張ります! (2019年9月11日 21時) (レス) id: 90b4b3f2c9 (このIDを非表示/違反報告)
ピポ助(プロフ) - コメント失礼します!イルミのヤンデレ具合が最高に好きです…!これからも頑張ってください!! (2019年9月3日 1時) (レス) id: 4111e46406 (このIDを非表示/違反報告)
かぴばら(プロフ) - 名無しさん» 大変永らくお待たせしました!またふらっとふわっと消えてしまうかも知れませんが、どうか御容赦願います。暫くは更新し続けたいと思っています! (2019年7月5日 1時) (レス) id: 90b4b3f2c9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:かぴばら x他1人 | 作成日時:2018年6月6日 23時