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お風呂からあがり、万次郎のいる部屋に向かう。
『お風呂ありがと。』
「俺も入ってくるわ」
『うん』
パタン、とドアの閉まる音と共に座り込む。
疲れた、下駄であんな歩くことなんてないし足が痛い。
3日まで休みを貰ったので正月はゆっくり休める。
帰りの出来事を思い出し、気分が沈む。
わたしまだ17なんだけどな、なんて思ったが誕生日は明後日の3日だった。
誕生日なんて今まで誰も祝ってくれなかったし、わたしからしたらたたの正月でしかないけど。
そんなこと考えていると万次郎がお風呂から上がってきた。
『アンタ服くらい来なさいよ』
パンツ一丁で部屋に入ってきた。
「お風呂入ったら熱いじゃん?」
『湯冷めして風邪引くから!』
理由はそれだけではないけど、無理矢理服を着せる。
「俺もう眠たい」
と、欠伸をしながら言ってきた。
『わたしも眠たい。』
寝るか、と言われ一緒にベッドで寝る。
1人しか居ないのにベッドはデカい。
2人でも余裕で寝れた。
寝不足な上に疲れた為かすぐ眠りについた。
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作者名:もあ | 作成日時:2021年6月9日 12時