終業式 ページ23
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クリスマスの日は終業式の日でもあった。
「校長話長すぎ。」
『ほんとそれ。』
「床冷たいし、ケツ痛いよね。」
『わかる。今からまた担任の長い話でしょ？』
と、終業式が終わり体育館から教室への帰り道リリィと話していた。
教室に戻ってからは成績表を渡され、また長い話をされ、やっとの事で学校が終わった。
学校が終わると、やや急ぎ足でバイトに向かう。
まだ昼過ぎというのもあり客はまだ少ない。
夕方頃から人がかなり来た。
満席で注文のベルや会計、片付けに案内でやる事がかなり多かった。
やっとの事で、バイトは終わったが30分長引いてしまった。
ケータイを見ると万次郎からの着信が何件も入っていたので、急いで掛け直す。
『ごめん！バイト今終わって着替えてるとこ！』
「遅い！」
なんて拗ねたような声で文句を言われた。
「外で待ってるから」
と、言われ電話を切る。
「ごめんね！長引かせちゃって！予定とかあったでしょ？」
『大した用事じゃないので大丈夫ですよ！』
「あ、これ持って帰って！今日はクリスマスだし家で食べな？」
と、マネージャーからいちごのショートケーキを貰った。
この店のマネージャーはよくお菓子とかをくれる。
オッサンではあるが、セクハラもないし割といいひとだと思う。
『ありがとうございます！お疲れ様です！』
と言い残し、外で待つ万次郎の元へ急ぐ。
『ごめん！お待たせ！』
「遅いよ、ほんとー。」
バイクに跨り、バイクが動き出す。
『時間あんまりないけど何すんの？』
「俺ん家行くでしょ、ケーキ食べるでしょ。終わり。」
『それだけ？』
「だって他出来ることないでしょー。また休みの日にどっか行こうよ。」
話してるうちに万次郎の家に着いた。
『あれ、部屋変わったね』
万次郎の家に入って第一声がこれだった。
「色々買ってみた」
と、テレビやソファーなどが増えていた。
『少しは人が生活する家っぽくなったね。』
「あはは、でしょー。みてみてゲームもあるよ！」
と、最近はやりのゲーム機を出してきた。
『ほんとだ』
少しバイトの疲れなのか眠くなってしまいソファーで寝てしまった。
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作者名：もあ | 作成日時：2021年6月9日 12時
