忘愛症候群【マイキー】 (ページ15)

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ケンチンページ15

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『アンタがケンチン？』

と、ツーブロの金髪で辮髪辮髪(べんぱつ)のような髪をし、こめかみに龍のタトゥーを入れた身長の高い男に話しかけた。

「その呼び方やめろ。龍宮寺堅だ。」

ドラケンと呼ばれてる。と男は言った。

ふーんとだけ返し、コイツどうにかしてよ。と言う。

「んー、あ？ケンチンなんでこんなとこにいんの？」

「オマエなぁ！今日集会するんじゃなかったのかよ」

「あ、そうだった。んじゃ、Aも行こ。会わせたい人たちが居るから。」

は？集会？わたしコイツらの集会に参加しなきゃ行けないの？

ほぼ強制的にバイクに乗せられた。

着いた場所は武蔵神社。

よく不良が集まってるとこじゃん。
こいつも特攻服着てるし、まあその類いなんだろうけど。

バイクを停めた場所には、万次郎と同じ特攻服を着た人が何人もいた。

マジかよ。
会わせたいヤツらコイツらかよ。

大体予想はしていたが、こんな大勢を紹介されるなんて思ってもなかった。

あれが噂のマイキーの女か？なんて声がヒソヒソと聞こえる。

ここで待ってろ、と万次郎に言われた。

今はエマという子が横にいる。

特に話すこともなく、暫くして万次郎たちがこっちにきた。
解散していく人たちもいるので、集会は終わったようだ。

万次郎とケンチンとほか数名だけがこっちに向かってくる。

今日は母親の店の手伝いもあるし早く帰りたい。

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