50話 ページ20
陽菜乃side
学校も終わり、瑠璃君達と帰っている。
『眠いな。。』
「そうだねー。瑠璃君、ずっと寝てたね。」
「本当かい?瑠璃、ダメじゃん!」
『ハハ。』
たわいもない話をしていた。路地裏に差し掛かった。
「あれ?瑠璃くんじゃん。」
『………朝霧マナト。。何の用だ。。』
瑠璃くんは今まで見たことの無い険しい顔をしていた。
「そんなかおしないでよぉ。前からの仲じゃないか。」
『お前との関係はとうの昔に切ったはず。てか、俺はお前を仲間だと思ったことは無い。裏切り者が。』
「瑠璃君?裏切り者ってどういうこと?」
『……陽菜乃。。時が来たら話す。』
また隠し事してる。。
「裏切り者ね。。酷いなぁ。。裏切ってなんかないのにぃ。」
『お前は、俺の任務を邪魔して、依頼人を殺しかけた!裏切り者じゃなければそんなことはしない!』
「……一々、うるさいなぁ。過去の話なんかどうでもいいだろ。」
『……どうでもいい?人の命を奪いかけたのに?』
「瑠璃君だって、たくさんの人を殺してきたじゃないか。どの口が言うんだよ。」
『……確かにな。けど、依頼人を殺そうとしたことは無い。』
「殺した相手が誰だろうが瑠璃君がたくさんの人を殺してきた事実は変わらないじゃないか。」
『…………。』
「じゃあ。あ、それから瑠璃君。気をつけた方がいいよ。色々とね。」
『どういう事だっ!』
「……さぁね。」
朝霧マナトっていう男の人はそう言って去っていった。
『……凛華。。。』
「……凛華って誰?」
『……俺の大切な人。』
大切な人、、、?なんだろう。胸がチクチクする。。
3人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:清瀧の悪魔 x他1人 | 作成日時:2017年7月5日 21時