たまには弟の日 ページ1
iw side
外を走る車のエンジン音に重い目を開けてみれば普段見慣れない天井
隣から感じる高めの体温にああ、佐久間の家に泊まったんだと思い出した
それも夏休み初日に
隣で小さい体を大の字にしてくかーっと寝てるそいつに微笑む
昨日、、ってか日付変わってもう今日だったか
散々しゃべり倒してたもんな笑
途中で俺が睡魔に負けたんだろう、記憶が無い
その後きっと佐久間もこてんっていったのかな
手探りでスマホを探してつけてみればもう10時手前
それと1つ不在着信が入っていた
iw｢...阿部？｣
阿部から俺に着信が入るなんて初めてじゃないかな、
着信が入っていたのは1時間くらい前
何かあったのかと思ってのそのそと起き上がれば寝起きのいい佐久間も目を覚ました
sk｢、んぇ、ひかるどおしたの｣
iw｢なんか阿部から着信入ってたから、掛け直してみる｣
平仮名で喋る佐久間に一言断りを入れて電話をかけ直せばすぐに出た阿部
ab｢照！ごめんね朝から｣
iw｢いや全然いいんだけど、どした？なんかあった？｣
ab｢いや、俺じゃなくてね、めめが｣
iw｢目黒？｣
どうも聞けば阿部は今学校に居て丁度休憩時間だそうで
阿部は自主的に夏休み初めと終わりにある夏季授業に申し込み
翔太と舘さんは3年というのもあって学校的にほぼ強制で参加
目黒と康二も中間の結果があまりよろしくなかった様で学校側のノルマに達成していないので参加
結局みんな学校にかり出されているそうなんだけど
康二曰く、目黒が来ていない、と
毎朝途中で目黒と合流して登校する康二が探しながら時間ギリギリまで粘っていたけど会えなかったとのこと
いつもなら休むときは連絡が入るしこちらから連絡してみても返事が来なくて少し心配だそうで
ab｢もし照が暇だったら様子見てきてくれないかな、って、、｣
iw｢もちろん、そんなの聞いたら俺も心配だし。どうせ佐久間とダラダラしてるだけだし笑｣
ab｢なに？笑 佐久間と一緒？｣
sk｢阿部ちゃんおっちー！｣
スピーカーにして聞いてた佐久間はさっきまでの寝起きモードはどこへやら
腹をポリポリ掻きながらいつものバカデカボイス
案の定電話の向こうから"うるさ"って阿部の声
佐久間たちに任せろ！ってもうTシャツ着替えてるし笑
元々特に予定無かったし、任されたからにはしっかり様子見にいかねぇとな
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作者名：いーみ | 作成日時：2022年8月28日 23時
