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後日談3 ページ30

竜胆

『連絡先ですか、構わないが?』

「え、ほんと?!」

うわぁぁ!超嬉しい!!

「フッ...よかったなぁ♡Aちゃん、蘭ちゃんとも交換しよーぜ?」

いまは、兄ちゃんが笑いを隠さずに言ってきても許せる程、機嫌がいい!
うっ、マジで嬉しいっ...!!

その後の片付けは気分が上がって、喧嘩の時より頑張った。兄ちゃんも心做しか機嫌が良かった。
...Aちゃんは、兄ちゃんには絶ッ対ェ渡さねぇ!

────────
A

ウロが運転する車から、頬杖をつき外の景色を眺めている。

「A」

『どうしたの』

「今回の依頼、お疲れ様です」

『ウロもご苦労さま』

「はい。それに、友達が出来て良かったですね?」

ウロの言葉に指がピクっと動いた。
友達...いま、そう言ったか?

「...蘭くんと竜胆くん、いい子達でしたね。
日本で初めての友達が出来たとしれば、教授達も喜びますね」

『ウロ、私に友達なんていない...それに迅が言っていただろう?』

「Aは何者も好きではないんだろう...ですか?」

『そう...迅の言っていることは的を得ている』

「なら、なんでプライベートの連絡先教えたんですか?」

ウロの言葉に何も言えなかった。
私も今思えば、なんでプライベートの連絡先を教えたのか分からなかったから。

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作者名:雛乃 | 作成日時:2021年10月29日 23時

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