不良と怪談２ (ページ27)

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校舎裏の神社４３ページ27

A

結論から言うと髙橋さんは降霊術で呼び出した霊...恐らく、蘭さんが夢で見た女の子に取り憑かれていた。

「へぇ...幽霊に取り憑かれるってあるんだ〜」

「うわ、オレ絶対に取り憑かれるとかムリ」

『取り憑かれたのは災難でしたが、自業自得です。
よく言うでしょう？人を呪わば穴二つって。
...でもまぁ、そこまで強い霊じゃなくて良かったですね』

髙橋さんと須田さんは、泣きながら謝罪とお礼を言ってくる。

『貴方達が行った事は、黙っておきます』

《え...？！》

私ウロを除いた四人が驚いた。

「な、なんでですか...？」

『確かに許されない事をしましたが貴方達は充分に反省していますし、それに不登校になった生徒も今はちゃんと来ています。
...ですが、コレだけは忘れないでください。
ただの暇つぶしで、呪詛に手を出さないで...下手したら、自分が呪われる事もありますから』

二人は分かったと言い、もう絶対にしないと約束をしてくれた。
取り敢えず、二人を家に帰して私は理事長に事件が解決した旨のメールを送った。

こうして校舎裏の神社、いや...かごめかごめを用いた降霊術は終わりを告げた。