ひきこさん4 ページ5
武道
「...相棒が見たそれって、都市伝説のやつじゃねぇの?」
「都市伝説ぅ?なんだそれ」
俺が話終わると、千冬がポツリと呟いた。
「場地さん、今学校で流行ってる都市伝説ッスよ!
オレのクラスの女子が話していたのを聞いたくらいで、詳しくは知らないけど相棒が昨日出会ったのは、子供を引き摺るで有名な“ひきこさん”って呼ばれてる幽霊じゃないかと...」
千冬の学校は都市伝説が流行ってるんだ。
そういえば、俺ん所もなんか怖い話があったような?
「ケンチン、ひきこって知ってる?」
「知らねー。てか、ガキを引き摺ってるとかその女ヤベェな」
ドラケン君の言葉に、確かにと思いながらみんな頷いていたその時...
神社の階段下から引き摺る音が聞こえた。
「なぁ、いま音しなかったか?」
「...気のせいだろ!」
ズル...
ズル....
「おい、やっぱり音するぞ!?」
「もし松野の言っていた“ひきこ”だとしたら、どうすんだ?」
「そうだ!千冬、なにか解決策はあんの?!」
俺は千冬に聞いた。
だけど、千冬は解決策を知らない... それどころか、その話をしていた女子達も知らないって話していたとの事。
あー!ど、どうしよう!!
俺がこんな話をしたから巻き込んじゃった!!?
「...とりあえず、相手がなんであれ一先ず隠れるぞ」
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作者名:雛乃 | 作成日時:2021年10月28日 17時