不良と怪談 (ページ24)

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日常３ページ24

A

「おねいさん何歳？その髪って地毛？」

『....』

「あれー？聞こえてない？？」

『...』

無視してるのくらい察する事も出来ないのか。

「にしても、おねいさんってば本当に美人で顔が良いよねぇ〜！」

『...私の顔、いいと思う？』

「あ、やっと反応してくれた！すっげぇ、いいと思うよ！！じゃなかったら話しかけねーもん」

『ふぅん...趣味は悪くないな』

ナンパ男は口を開けて驚いていた。
男を置いてさっさと飲み物買って、叔母さんの元に戻ろうと思って歩き出した。

────────
蘭

家に居るのも暇だし、適当に自分の庭と言っても過言ではない六本木をブラブラと歩いていると目の肥えたオレでも何度も見てしまう程の女の子を見つけた。

声を掛けようとしたら、オレより先に他の男がその子に話しかけていた。
いくら彼女が顔が良くてもナンパされたら着いて行くか〜？と思っていた。

今まで見た女達は、ナンパされれば気分良く着いていくのを何回も見てたから彼女もきっと同じだろ〜なって、思っていたから。

だけど、良い意味で裏切られた。
彼女は男が何を言っても無視していたが、喋ったと思ったら『趣味は悪くない』だって！！

口開け男を置いて、去っていった彼女は思ったよりも“イイ女”だとカンが働いてる。

「あの子、すっげぇウケんだけど〜♡
竜胆に後で教えてやろ〜」