不良と怪談 (ページ17)

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メリーさん７ページ17

A

ふむ...ここは出るべきか？だけど、怖がってるこの前で出るのも....

『...エマ、私が出てみるからちょっと携帯借りてもいいかな？』

「えっ...でも、それじゃあAさんが危ないんじゃ！？」

『心配しなくて平気だよ？大丈夫、確かめたら直ぐに返すから。ね？』

渋々といった感じだが、何とかエマから携帯を借りる事が出来て所長室に入り電話に出た。

『もしもし？』

「私、メリーさん。今、渋谷駅にいるの」

渋谷駅？エマたちの家は渋谷にあるとの事。
それなら、なぜ渋谷駅にと思ったが直ぐに理解した。

そうか武道がエマを家から連れ出して事務所(ここ)まで連れてきたから、メリーさんもわざわざコッチに来たのか。

『ふふっ...あなたも大変ね、メリーさん？
だけど、この携帯の持ち主には指一本も触れさせないから』

「....ス..」

『なに？』

「コロスコロスコロスコロス」

『面白いことを言うね。残念だけどあなたじゃ私に敵わない、それでもいいなら来るといいよ』

「...コロス.....」

メリーさんがそう言い残し電話が切れた。
煽ることによってターゲットをエマから、私に無理やり変えた事によって狙われる事は無くなったハズ。