30話…空き家。 ページ31
光が収まり、目を開けると、そこは森の中だった。
デュース「ここがドワーフ鉱山……一昔前は魔法石の採掘で栄えたらしいが……」
グリム「うぅ…なんか出そうなんだゾ……。」
「そうね、なんか不気味な感じがするわ…」
エース「あ、奥の方に家がある。話聞きにいってみよーぜ。」
そう言い、私達は家に向かい、デュースが先陣を切って入ってみた。
デュース「こんばんは………って、空き家か。荒れ放題だ。」
グリム「ぶわっ！顔に蜘蛛の巣が…ぺぺっ！」
エース「なんか机とか椅子とか全部小さくねえ？子ども用かな？
いち、に……7人！多っ！」
デュース「ドワーフ鉱山が栄えていた頃は、さぞ賑やかな家だったんだろうな。」
「やっぱり、どこの世界もそんなものなのね。」
デュース「君のいた国もそうだったのか？えーっと…」
「あら、私ったら、貴方には名乗っていなかったわね。
私は神崎 A。どうぞよろしくね。」
デュース「ああ、Aだな！僕はデュース。よろしくな。」
エース「はいはい、自己紹介は今はいいとして、目的のとこに行くぞ。
魔法石があるとすれば、炭鉱の中だよね。とりあえず、行ってみよーぜ。」
エースが仕切りながら、私達は家を後にし、炭鉱の方へと向かった。
グリム「こ、この真っ暗な中に入るのか！？」
エース「ビビってんのかよ。だっせー。」
グリム「なぬっ！？ビ、ビビってなんかねーんだゾ！
オレ様が隊長だ！オマエらついてくるんだゾ！」
グリムはエースにのせられ、先頭を歩く。
デュース「Aは1番後ろから来てくれ。」
「どうして？」
デュース「もし何かあった時、すぐ逃げられるだろう？女の子なんだから、僕たちが守らなきゃな。」
「あら、そんな心配をしてくれるのね。ありがとう。
でも大丈夫よ。確かに私は魔法が使えないけれど、その分身体能力は高い方なの。」
デュース「そうか？ならいいんだが…」
そう言い、私はグリムのすぐ後ろにつき進んで行った。
そうして、少し中へと進んだところで…
デュースが、異変に気づいた。
デュース「！？待て！」
エース「んだよ。」
デュース「なにか……いる！」
グリム「ぴゃっ！？」
ゴーストA「ヒーッヒッヒ！10年ぶりのお客様だあ！」
ゴーストB「ゆっくりしていきなよ。永遠に
ね！」
「ここにもゴースト…！」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 7人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：雪月 葵 | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/862c35d2fa3/
作成日時：2022年3月29日 22時
