1031話…親友。 ページ28
それから汝月は、楽しい学園生活を送っていた。
アルビノである為、いじめられる心配もあったが
汝月の場合は友人に恵まれていた。
壱馬「お前、日本語話せるんだな！凄いじゃないか。」
リリィ「ナツキくん、それ本当？私ですらカタコトしか話せないのに、凄いよ！」
特に、日本からやって来たという野々村 壱馬と、超小学生級のバイオリニスト、リリィ＝ネバンルージュとは親友とも呼べる仲となっていた。
汝月「姉う…日本から来た友達に教わったんです。」
だが、学園内でAの事を姉上と呼ぶのは、禁止されていた。
何処でどう漏れるか、わからないからだ。
故に、Aとは年の離れた友達、芸能界で知り合ったことにしている。
リリィ「それって、あのAって人だよね？
あの先輩凄いんだよね。芸能活動って言ったって、歌手や女優、モデルだけじゃなく、楽器演奏もするもんだから、私憧れてるんだよね。」
壱馬「俺も俺も！こないだのドラマで、ファンになっちゃってさ〜。
なぁナツキ、今度サイン貰ってきてくれよ！」
汝月「Aさんは、なかなかに忙しいので…難しいと思いますよ。」
壱馬「えー…そりゃ残念。でもでも、会えたらサイン、頼んだぞ！」
汝月「善処します。」
リリィ「ところで壱馬くん。今日こそは宿題、やってきたの？」
壱馬「あ、やべ！忘れてた…」
リリィ「忘れてた、じゃないよ！宿題はちゃんとやって来なくちゃいけないんだよ？」
壱馬「悪いって！なぁナツキ、今日も写させてくれよ！」
汝月「仕方ないですね…でも、明日はちゃんとやって来るんですよ？」
壱馬「はいはーい！サンキュ！」
リリィ「全く…ナツキくんも、毎回毎回大変だね。」
汝月「いえ、僕はべつに…」
リリィ「でもナツキくんも、凄いよね。」
汝月「え？僕が…ですか？」
リリィ「うん。いつも成績トップなんだもん。
ねぇねぇ、今度私にも勉強教えてよ。」
汝月「構いませんが…」
リリィ「やったぁ！あ、じゃあ早速、今日の放課後とかどう？」
壱馬「ありあり！」
リリィ「壱馬くん！聞いてたの？」
壱馬「おうよ！ナツキ、俺にも勉強教えてくれよ〜。」
汝月「……仕方ないですね。」
壱馬「よっしゃぁ！んじゃ、放課後ナツキの家でな！」
汝月「え、僕の家…ですか？」
壱馬「何か問題あんのか？」
汝月「い、いえ…」
壱馬「んじゃ決まりな！」
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雪月 葵(プロフ) - にゃふさん» コメントありがとうございます！最近更新できてないですが、なんとか更新していこうと思いますので、これからもよろしくお願いします(*^^*) (2021年1月13日 20時) (
レス) id: 4a7e7ee4c6 (このIDを非表示/違反報告)
にゃふ(プロフ) - このシリーズ大好きです！更新頑張ってください! (2021年1月9日 23時) (レス) id: 2c9f18fc80 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：雪月 葵 | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/862c35d2fa3/
作成日時：2020年10月23日 23時
