1027話…通わないか。 ページ24
「ねぇ、汝月も学園に通わない？」
汝月「え…」
ある日、Aは汝月にそう提案した。
「汝月の容姿的に、超小学生級のモデルで通るだろうしさ。
ね、いいでしょ？」
汝月「姉上の意見に反論するつもりはありませんが…何故急にそんなことを？」
「だって汝月、普通なら学校に通わなきゃいけない歳でしょ？それをいつまでもこんなとこで自習させとくのも、忍びないかなって。
ほら、友達のひとりやふたり、作った方がいいと思うし。」
汝月「僕には姉上さえいてくれれば…」
黎「そうそう、友達はいいものだよ！」
汝月「あ、いたんですか。」
黎「え？はじめからいたよ？
兎に角、友達はいいものだから、汝月くんも是非学校に行くべきだよ！」
汝月「ですが…希望ヶ峰学園ともなると、学費が…
そんなお金、僕は持ち合わせていませんし…」
「そこは大丈夫。私が出すわ。」
汝月「え！？」
「芸能活動での給料も、財閥を手伝った給料も、私の自由に使えるもの。
貴方の学費を払うくらいの余裕は、たっぷりあるわ。」
汝月「で、でも…僕、人見知りですし…」
黎「へぇ、意外だねぇ。僕にはしっかりとツッコミを入れてきたのに。」
汝月「貴方は別です！だって、姉上に抱きついていたんですから！危うく通報するとこでしたよ…」
「ね、ね？汝月も希望ヶ峰学園に通いましょ？
仲間が学園に潜むなんて、これほど心強いこともないし。」
汝月「…わかり、ました。」
「やったぁ！
じゃあ黎、手続きをよろしくね。」
汝月「あ、姉上がやるのではないのですか？」
「私がやってやりたいのは山々だけど、私に親戚がいるなんてでっち上げたら、彼奴らにバレちゃうでしょ？
そしたら……」
全員は黙り込む。
バレてしまえば、Aは更生させられ、汝月達は二度と会えなくなることを、理解しているからだろう。
「黎が汝月の親戚の叔父って立場なら、何の不自然もないし、私が疑われることもない。
だからここは、黎に頼むしかないのよ。」
汝月「そう、ですね…」
黎「そうと決まれば、早速手続きしてくるよ！
それじゃあ、またね。」
こうして汝月の、希望ヶ峰学園編入が決まった。
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雪月 葵(プロフ) - にゃふさん» コメントありがとうございます！最近更新できてないですが、なんとか更新していこうと思いますので、これからもよろしくお願いします(*^^*) (2021年1月13日 20時) (
レス) id: 4a7e7ee4c6 (このIDを非表示/違反報告)
にゃふ(プロフ) - このシリーズ大好きです！更新頑張ってください! (2021年1月9日 23時) (レス) id: 2c9f18fc80 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：雪月 葵 | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/862c35d2fa3/
作成日時：2020年10月23日 23時
