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▶︎青い女誑し ページ7

「せーんせ、僕を置いてどこ行っとったん?」

飴のような甘い声に不快感が頭を埋め尽くす。

「君には関係の無いことだ」
「え〜?仲間はずれにしなくったってええやん!」
「いや、仲間はずれとかそんな話じゃないんだが」

リアクションは大袈裟に。だが、彼は決して心を許してはくれない。

「先生、いっつもなんでもかんでも僕に隠すやん」
「自分のことを僕、と言ってる君には言われたくないね」

仮面をかぶるかのように一人称を変えている彼は、上っ面の笑みを消す。

「言うてるやん。なんでもかんでも隠す先生には言われたないって」
「何故私が君に教えなきゃならないんだ?君はただの調査対象なのに」

ぶっきらぼうに言うと、彼は顔を歪める。

「・・・・・先生。随分冷たい言い方やな」
「事実を言っているだけだ」

冷たい声と態度は、人の精神を削る。その証拠に、彼は酷く物悲しい声を上げる。

「厚い壁があるみたいで、先生に嫌われとるみたいで・・・・・。俺、嫌やわ」

深い瑠璃の瞳が陰る。

「本当のことを教えてくれへんから、先生が何をどう思ってるんかわからへんねん。そんなん、悲しいやろ」

それが彼の本音なのか、私にはわからなかった。

「悲しい、ね。なら、君はどう思ってほしいんだ?」
「それ、俺が言った通りのことを先生が言うだけやん」
「君がそれを望んでいるんだろう?」

何を言っているんだと言わんばかりに聞き返すと、彼は大きなため息をつく。

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ばぐのばく(プロフ) - スマホ依存ゴリラさん» ご指摘ありがとうございます・・・・!すっかり忘れてました・・・・ (10月9日 22時) (レス) id: c1506ac0fe (このIDを非表示/違反報告)
スマホ依存ゴリラ(プロフ) - オ.リフラ立ってます....! (10月9日 22時) (レス) @page2 id: 977a8da232 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ばぐのばく | 作成日時:2023年10月9日 14時

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