狂愛を飲み干して【WT】

✧彼の先輩になってみた ページ39

慕ってくれる後輩って、可愛いと思うんですよ。
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Naさん
「せーんぱいっ！」

後輩である彼は、貴女の姿を見つけるや否や貴女にバックハグをかましてくる。その姿はまるで、主人を見つけた子犬のよう。

「俺、先輩の言うことなら、なんでも聞けますから」

それは暗に、極端な話、貴女が死ねと言えばその場で死んでもいいとさえ言っている。貴女はにっこりと笑う彼に、少しだけ恐怖を抱く。

＿＿＿従順と言えば、聞こえは良いのだけれど。









Brさん
「Aせんぱぁい、そろそろやめないと太るよ？」

彼はオブラートに包むという言葉を知らないかのように平然と言ってのける。貴女はムッとして、ご褒美なんだからいいでしょと彼の言葉を無視してまた食べ始める。

「･･････まぁ、そーいうとこも可愛いんだけどね。流石僕のA」

貴女が彼に何を言ったのかと聞き返すも、彼はにっこり笑うのみ。貴女の頭にクエスチョンマークが浮かぶが、答えを得られる訳がないからそれ以降は聞かない。

＿＿＿怖いことを言っていないことを願うよ。









Shkさん
「先輩は、俺よりアイツがいいんすか」

貴女は平等に、接しているつもりだった。だから上手にできない後輩に教えていた。しかし彼はそれすらも不満なようだ。

「俺にとって、先輩はAさんだけなのに･･････」

彼は渋い顔をして、彼の元を去っていくあなたの背中にそっと呟く。その呟きは、貴女に届くはずがなく、虚空へと消えていく。答える声が無いから、彼はもっと依存する。

＿＿＿あなたは平等じゃ、嫌なの？

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