RPGトラベラー!!2【歌い手】

peacemaking ページ20

byもちご


〜そらるside〜

Aからの電話を切ってから、まふまふに折り返す。



(pullll…pullll…)



ま「「っ、もしもし。」」


そ「まふ？」


ま「「うん。あの、さ。」｣


そ「ん？」



スマホの奥からフーっと深呼吸してる声が聞こえる。

きっと緊張してるんだろうな。



ま「「RPGで、いた時。最初は普通だったんだよ。うわぁ、ゲームの世界だ。くらいにしか思ってなかった。そらるさんとか他の歌い手さんにあった時もみんな転生しちゃったんだ、って思ったくらい。」」


そ「うん。」


ま「「でもそこに、Aちゃんが来たんだよね。歌い手じゃない子。僕達はさ、普通の元バスガイドのあんなに長時間一緒にいるなんてそうそう無いでしょ？だからなのかな、気付いたら惹かれちゃったんだよね。」」



まふまふの声がゆっくり聞こえる。

そりゃそうだ。あのRPGがなければ俺とAだって会うことは絶対になかった。


あのRPGがあったから出会ったんだ。



ま「「あの時、自分の感情がコントロール出来なくて。自分でもびっくりした。でも、謝る暇もなくこっちに戻ってきちゃってさ。

……そらるさん、ごめん。」」



確かにあの時のまふにはびっくりした。

でも、まふまふに大してそんなに怒りは湧かなかった。



そ「大丈夫。怒ってない。」


ま「「ほんと？」」


そ「うん。」


ま「「…ほんとのほんと？」」


そ「うん。」


ま「「……僕のこと嫌いになりません？」」


そ「今のしつこいまふのほうが嫌い。」


ま「「ごめんなさい。」」←



ここまで言って、Aの伝言を思い出した。



そ「まふ。Aから伝言。」


ま「「なんですか？」」


そ「｢まふくんのこと迷惑だなんて思ってないし、大好きだよ｣だって。」


ま「「……そらるさん。」」


そ「何？」


ま「「Aちゃんのこと泣かせたら、奪いますからね。」｣


そ「分かってる。」



それだけ言って電話を切った。




あー、他の奴らに連絡すんのめんどい←

Missing→←＊そういえば

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