君を、想ふ -北藤-

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〜宏光Ｓｉｄｅ〜

ライブ中は、やっぱりテンション上がる。

それは姫も同様で。

記憶ないのに、ちゃんと振付と歌詞を間違えることなく成功を納めた相方に。

思わず場所を忘れて泣きそうになった。

かっこよかったな。

笑顔が、可愛かったな。

普段よりアドレナリンが出てるから、夜の方はなるべくしないように。

考えないようにしているこの時期。

でも…記憶喪失になってからずっと…シテない。

リハや衣装合わせ、二階堂との構成の最終確認とかで忙しく。

自慰行為すらしてなかったし、考えないようにと思考から追い出していた。

が…。

やはり、生理現象は意識しないようにすればするほど…逆効果で。

ソッチばかり考えてしまう。

もう少しで、ライブも終わる。

って時に…性欲が襲ってきた。

姫は隣でぐっすり眠っている。


ﾊｧ…。


触れたい。

一緒に寝てるし、仕事は背中合わせでも触れる部分があるから安心していた。

でも…我慢にも限界がある。

理性を維持するにも限度がある。

……トイレ行こう。

姫に伸ばした手を引っ込めて、トイレに向かった。

「……はっ……ぅっ」

竿を握り、上下に扱く。

襲ってくる快感に、声が漏れる。

「……ぁっ……姫っ」

まさか、見られてるとも知らず、俺は自慰行為に没頭していた。

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