Ｌａｓｔ ページ19
ひろに手を引かれて寝室に向かう。
ベッドに座って、ひろの手を握る。
「ねぇ、ひろ…」
「何？」
「まだ、ドラマの撮影…残ってるの」
「うん」
「ひろが体洗ってくれても、また、あの香水の匂いを付けられるっ」
「たい。ドラマ続けられる？」
ひろに聞かれて、心臓が痛くなった。
嫌だ…もう、無理。演技できない。役になりきれない。
ちゃんとやらなきゃいけない。最後まで仕事しなきゃいけないのに…体が、心が拒絶する。
ひろはいつも、頂いた仕事はどんなこともプロとしてやれって言う。
だからこそ、ひろの期待を裏切るわけにはいかない。そう…思いたい。でも…。
「無理…っ、ごめ…っ」
「なんで、謝るの？」
「もう…近づくのもっ、声聞くのもっ、無理っ。ダメ…っ」
「うん。それでいい」
「……え？」
「どうした？」
「頂いた仕事はどんなこともプロとしてやれって、ひろにいつも言われてるから…」
「逆に、このまま続けられるような心臓、持ってんの？そんな心臓持たれても、俺が困る。今回のこ
とは社長に事情を話したから。明日にはあの女も父親もこの業界からいなくなる。社長が、容赦なく
２人を追い出すから、心配すんな」
「もう…ドラマの仕事、行かなくていい？」
「うん。行かないで？」
ひろの顔が近づいてきて、溢れそうな涙にキスされた。
「……ひろ。キスは、そこじゃないよ？」
「分かってる。今日は寝かせねぇから、覚悟しろよ？(￣ー￣)」
「いっぱい抱いて…？ひろの匂いに、包まれたい…(照)」
ひろに押し倒されて、ベッドに身を沈めた。
「あ…っ、んあぁっっ、ひろっ、もっと、ゆっくり…してっ」
揺さぶられて喘ぎすぎて声が掠れる。
「……く…ぅっ、は…ぁっ…たいは、誰にもっ、渡さないっ…うぅっ」
ひろの律動は激しさを増す。切ない表情で言うひろに手を伸ばして抱きついた。
「俺は…ひろの、モノだからっ、んぁっ…あんっ」
お互いの不安を消すように、何度も抱いて、抱かれて…キスをした。
隣で幸せそうに夢を見てるひろの頬っぺを摘む。
「もう…加減してよね」
いつも思う。溜め込んだら、ひろは止まらない。
拍車がかかって止まらないの。獣みたいに前から後ろから抱かれて…。
でも、心も体も満たされるんだ。
起こさないように、ひろの腕の中に納まる。
「ん〜…」
抱き寄せられて、距離が近くなる。
ひろの腕に抱かれて、ひろの匂いに包まれて…幸せを噛みしめた。
終わり
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kmf2kkrtmm(プロフ) - あーたむさん» あーたむさん、初めまして〜。いつも読んで下さってありがとうございます〜。今、新作を構想中。そちらでもたいぴを守る北山くんがメイン。タイトルは未定ですが、楽しみにしててくださいね♪あ、メッセージ、送りました♪ (2018年2月12日 8時) (
レス) id: 0bbb450268 (このIDを非表示/違反報告)
あーたむ(プロフ) - はじめまして。たいぴを守る北山くんがかっこいいし、北山くんを必死に守ろうとするたいぴが可愛いです(//∇//) 次回の作品も楽しみにしてますっ！ (2018年2月12日 8時) (レス) id: 24f53efe18 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ともみ
| 作成日時：2018年2月12日 7時
