18 ページ18
しばらくしてお風呂の準備ができたとの機械音を聞いて、ひろが動く。
どうしよう…ひろとお風呂なんて、無理。
「ねぇ、ひろ…本当に一緒に入る、の？」
「え？ここまで来て入らないとか言うつもり？」
「だってぇ…」
「理由は？」
「………しい」
「え？」
「だからっ、恥ずかしいのっ」
「はぁ？そんな理由で拒否する気？ダメ。却下。無理」
「ひろ…っ」
「混浴決定な♪先に行ってるから」
ひろ…混浴って意味分かってる？男女で入るから混浴って言うんだよ？
それに、男同士だから混浴じゃなくてただの入浴。
彼女に近づき過ぎて…香水の匂いが気になってたくさん擦って洗ったから…。
「……何、それ」
バスルームに入った俺の身体を見て、ひろが言った。
そう…俺の身体は、洗いすぎて、抓られた腕だけじゃなくて全身、赤くなっていたんだ。
「隣、来い」
「……うん」
ピンクローズの入浴剤が入った浴槽に身を沈めると、ひろが背中から抱きしめてくれる。
「痛むか？」
「…ん。平気」
ちゃぽ〜ん……。
話すことなく静かに時間だけが過ぎる。
「たい。上がって。体洗ってやる」
「ん」
椅子に座って、体を洗ってくれるひろ。
されるがままの俺。
「なぁ…」
「ん？」
「なんで、左腕だけこんな傷ひどいの？」
「ん…彼女が、いつも俺の腕に胸押し付けて香水の匂いを付けるから。洗っても…取れなくて」
「俺の匂い付けるから、香水の匂いなんて気にならなくしてやる」
「うんっ」
ひろに全身を洗ってもらって、俺もひろの体を洗って、ゆでだこになる前にバスルームを出た。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 68人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「オリジナル」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
kmf2kkrtmm(プロフ) - あーたむさん» あーたむさん、初めまして〜。いつも読んで下さってありがとうございます〜。今、新作を構想中。そちらでもたいぴを守る北山くんがメイン。タイトルは未定ですが、楽しみにしててくださいね♪あ、メッセージ、送りました♪ (2018年2月12日 8時) (
レス) id: 0bbb450268 (このIDを非表示/違反報告)
あーたむ(プロフ) - はじめまして。たいぴを守る北山くんがかっこいいし、北山くんを必死に守ろうとするたいぴが可愛いです(//∇//) 次回の作品も楽しみにしてますっ！ (2018年2月12日 8時) (レス) id: 24f53efe18 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ともみ
| 作成日時：2018年2月12日 7時
