妖艶たいぴ -北藤-

＋８＋ ページ8

「中居さんって、携帯ですか？」

「…何だよ。俺のパカパカの携帯をバカにしてんのか。あぁ？(#^ω^)」

あ、そうだ。中居さんはスマホじゃなくてガラケー。

ＰＣも持ってないんだったｗｗ

「今も昔もギャル語は変わらないんですけど高度な技術で…中居さん、フロリダって分かります？」

「アメリカだろ」

「風呂に入るから、会話から離脱するって意味らしいです」

「何でも略すのかよ。それは何だ？最近のギャル語か？」

「はい。じゃあ、『ぜっき』という言葉を聞いて最新のギャル語を想像してみて下さい。漢字は…こ

う書きます」

メモに漢字を書いて見せた。


“絶起”


皆もメモを覗き込む。


「何だ、これ。新しい日本語か？」

「ｗｗｗ」


中居さんがそう思うのも無理はない。

俺だって最初聞いた時は『は？』ってなったから。

「絶望の起床。略して絶起だそうです。起きて時計を見て絶望的な時間なのか理由は知りませんが」

理由よりも言葉のインパクトが凄すぎたｗｗ

「昔は単語を略したかもしれませんが、今は長い文章を縮めて短い言葉にします。『茶べる』とか」

「ちゃべる？どういう意味だよ」

「お茶してしゃべるｗｗ」

「はぁ〜…」

中居さん…ため息ついちゃったよｗｗ

「北山…」

「はい」

「お前の講義を聞いてると、頭が痛くなるわｗｗ」

「俺も、口からペラペラ言葉を発する自分が怖いです。次、行ってくださいｗｗ」

中居さんを疲れさせるわけにはいかない。

全員のキャラが知りたいと仰ってるんだ。

たいぴーち、渋みつ。


まだ、５人も控えてる。


さぁ……



次は誰だ？


「じゃあ、次。みやっち」

おぉ♪

中居さんの口からみやっちと聞く日が来るなんて…(´;ω;｀)

「はいっ」

宮田が、姿勢を正す。

「お前は、政治をよくわかってるんだな。見直した」

はい？

中居さん？

それって…。

「ＴＰＰのことですか？今、ニュースで話題の？」

「そうだよ。みやっちが、まさかライヴでそんな……「ち、違いますっ」

否定したのは…みやっちだｗｗ

「ＴＰＰ？じゃなくて、ＰＰＰＨですっ」

「ＴＰＰ？」

中居さんが言い返す。

「いえっ、ＰＰＰＨですっ」

宮田が負けずに言い直すｗｗ

「…ＰＰＰＨ？」

「中居さん、ライヴでも説明してましたよｗｗ」

俺が、宮田の言葉を補足。

「そうだっけ？」

中居さん、横文字は苦手らしいｗｗ

まぁ、俺もだけど。

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