妖艶たいぴ -北藤-

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横尾さんの料理が運ばれて、中居さんが試食ｗ

「美味ぇな〜っ」

もう、この単語の連続ですよ(笑)

手が止まりません。

姫も冷製パスタから手を付けて、中居さんと楽しそうだ。

俺は少し離れた場所で鑑賞。

姫を見守る。

醜態を晒しませんように…。

新じゃがと手羽先の煮物に至っては、黙々と食べる始末ｗｗ

「みつ。飲んでる？」

横尾さんがそばに来た。

「飲んでるよ」

缶ビールをちびちびとね。

「太輔、大丈夫？」

「今のとこはな」

「あんまり飲ませないようにしないとね」

「でも、カシスオレンジ好きだから、注文来るだろうなｗｗ」

「わた〜ぁ、カシスオレンジおかわりぃ」

「ほら、呼ばれた」

「横尾〜。俺もビールのおかわり〜」

「はいっ…はぁ…(*´Д｀)」

頑張れ、横尾さん。

…なんて、心の中で声援を送るのはこの時まで。



だんだん…俺の眉間に皺が寄る。

何故なら…。

「ね〜ぇ、暑いんだけど〜ぉ」

姫の…頬が赤い。

目がトロトロだｗ

体が火照ったようですが…。

「脱いでい〜？」

「ダメ」

即、却下。

「中居さん、脱いでい〜？」

今度は、中居さんに聞くとは…ダメって言うに決まって。

「いいぞ〜。たいぴーちのストリップか〜♪」

…中居さん、テーブルには何本もの缶ビール。

どっちも酔ってる〜(;´д｀)…

「うまく脱げな〜い。わた〜、手伝ってぇ」

なんで、横尾さんなんだ(#^ω^)

「俺じゃねぇのかよ」

って。そうじゃねぇだろ、俺。

「ひろにはいつも脱がされてるから、今日は違う人がい〜」

ダメだって。

俺はお前の素肌を見慣れてるけども。

家でだって、そんなに飲まない。

だからこそ、アルコール入った火照る体を誰かに見せるなんて…。

脱ごうとする姫のそばに行って、手を掴んだ。

「やめろ。脱ぐな」

「だって、暑い〜」

「アルコール飲めば、体も火照るけど脱ぐなら家で脱げ。ここじゃダメだ。許さねぇ」

「ひろのケチ〜」

「ケチじゃねぇ」

「ひろのドケチ〜」

「“ド”付けんな」

「もう、脱ぐ〜」

気の許す相手と飲めば、酒を飲む量もスピードも進むのは分かるけど。

脱がせたくない理由は…他にもある。

「えいっ」

姫が上を脱いだ。

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