ちびと姫 -北藤- (ページ7)

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♪～～♪

目覚ましの音に、今度こそ起きる。

手を上に挙げて伸びをして姫の寝顔を見て頬の筋肉が緩む。

「姫。８時だぞ。そろそろ起きてご飯食べて準備しないと、巽さん、帰っちゃうぞ～」

すると、パチッと目を覚ました姫にキスを落とす。

「今度こそ、おはよ。姫」

「…はよぉ～。ひろ」

目を擦って起き上がる姫を連れてリビングへ。

朝食はハムエッグと海藻サラダ。牛乳にプリン。

手を合わせて朝食を食べた。

２時間前に起きたのにあっという間にもう１０時前。

「たい、忘れ物ないか？」

「ん～、ないっ」

ただ、返事をする姫。

「ちゃんと確認しろよ。財布、ハンカチ、ティッシュ、後は…」

ピンポーン。

エントランスのインターホンの知らせにたいがモニターに向かって笑顔を見せる。

「マネージャー、おはよっ！！今日もいい天気だねっ！！」

モニター越しに巽さんに挨拶する姫。

それって、巽さんに会ってからでもいいんじゃないか(笑)。

「姫、行くぞ」

「今、行くから待っててっ♪」

モニター越しの巽さんにも声をかける姫。

可愛い…。

「ひろっ！行くよ！急いでっ」

「分かってるよ」

姫に急かされて家を出た。

ソファーの上に、たいのスマホを置き去りにして…。