ちびと姫 -北藤- (ページ5)

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～宏光Ｓｉｄｅ～

いよいよ、明日がデート日。

天気は晴れだ。

たいが朝からソワソワしてる。

「たい。仕事の時はキングでいろよ？」

「分かってるっ。でも、嬉しいんだもんっ♪ちゃんと切り替えるから今だけっ」

そう言って、ニコニコ笑顔が張り付いたままの姫。

ずっと、明日のために仕事を頑張ってきたんだもんな。

たいの幸せが俺まで幸せにしてくれる。

この日の仕事も絶好調。

ブサイクの収録も取り終わって、アルバム曲の打ち合わせして帰ってきた。

チケットも買った。

パンフレットも取り寄せて時間は午前１０時に出発。巽さんが現地まで送ってくれる。

その後は、いろんな乗り物に乗ってご飯を食べてまた遊んでお土産買って…締めは観覧車。

夕日をバックに頂上でキスすると、その恋人同士はずっと一緒にいられるというジンクスがある。

姫はこれに乗りたいんだ。

なんか…俺も興奮してきた。

夕飯を済ませて、テンションの高い姫に声をかける。

「姫。明日のために、今日は早く寝ようぜ」

「うんっ、寝る～っ♪」

一緒に、ベッドイ～ン！

「明日、楽しみだねっ」

「ああ。風邪ひかないようにしなきゃな」

「ひろっ、たいぴが風邪ひかないように抱きしめてっ」

「当然。おやすみ、姫」

「おやすみ、ひろっ」

たいを抱きしめて眠りについた。