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@13@ ページ13

「よし。次はここに行くか」

パンフを指さしてたいに見せる。

「お化け屋敷」

「……………は?」

おぅ♪俺の好きな声で低音ヴォイス、頂きました!!

「…本気で言ってんのか?」

キング降臨♪じゃなくて、今はプライベートだ。早く、姫に戻さなきゃ。

「本気で言ってる」

「………怖いの、やー」

頬を膨らませてそっぽを向く姫。戻ってくれて一安心。

「ひろは、俺にゾンビの目の前で腰抜かせって言うの?」

「いや。そうじゃない。俺が言いたいのは…」

「血だらけのゾンビが襲ってくるんだよ?そんなとこに恋人を放り込むの?幽霊も怖いけど、ゾンビ

も嫌っ!昔と違って、今はすごいスピードで走ってくるんだよ!?すぐ追いつかれるじゃんっ!」

ああ、昔のたいに戻ってる。

誰よりも騒いで周りを笑わせてマシンガントークを嚙ましてたあの頃のたいに…。

「噛まれたらゾンビになっちゃうし、そんな俺を連れ帰って何するつもり…「ストップ!!」

たいの口を手のひらで押さえて塞ぐ。

ゾンビの話でどうしてここまで妄想できるんだよ…。

「俺が怖がるとこ見て面白い?」

「そうじゃないってば。俺の話聞けよ」

「じゃあ、何?」

「お化け屋敷で想像することは?」

クイズにしてみる。

「お化け。怖い。人形…血」

「俺はたいを怖がらせたいんじゃなくて、たいにくっつきたいの」

本音を言った。

「なんでお化け屋敷?」

「怖いなら体くっつけて近づいても、平気だよ」

俺は、全然怖いのは平気。さっきも言ったけど、ただたいにくっつきたいだけ。

「ひろにくっついても…いいの?」

「ああ。腕組んで歩けるぞ。だって、お化け屋敷って怖いとこだから皆、そうしてるし誰も気にしな

いよ。好きなだけ、くっつける。俺が守るから、一緒に入ろうぜ…な?」

たいが観覧車目当てなら、俺は、お化け屋敷に決めていた。

暗闇だし、見られてもゾンビしかいないし♪

イチャイチャできる♪

暗いのに分かるの?触れるの?って思ってる?

暗くたって、たいがどこにいるか分かりますよ〜♪

ライヴの時も何故か、たいのことだけ見えるんだ。

やっぱ、俺はたいのシンメですからぁ〜♪

「ひろ?」

呼ばれて我に返る。

「いっぱい…くっついていい?」

「いいよ」

「怖いけど…ひろが、守ってくれるなら、ひろにくっつけるなら…行く」

「よし。決まりっ♪」

たいの手を引いて、お化け屋敷へと向かった。



その後、たいと離れ離れになるとも知らずに…。

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まほまま(プロフ) - 追っ掛けるのに忙しいわwww (2018年2月11日 0時) (レス) id: de2262a235 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ともみ | 作成日時:2018年2月10日 20時

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