キス限定 -藤北-

＊ ページ29

〜宏光Ｓｉｄｅ〜


教会の大きな扉の前に立った。

でけぇ…。

あ、俺が小っちゃいだけかｗｗ

ゆっくりと押して中に入る。

「なんで…っ」

すでに、座って待ってるメンバーを見て驚いた。

「先に帰ったんじゃ…っ」

「今日は、藤北が付き合った記念すべき大事な日でしょ」

玉がウィンク付きで説明する。

「ひろ。先に行って真ん中で待ってて」

バージンロードを一人で歩く。

歩くなら…たいと一緒がいいのに(´;ω;｀)

中央まで歩いて待ってると。


「お待たせ」


たいが、真っ赤な薔薇を持って、颯爽と優雅に歩いて俺の目の前に来た。

かっこいい…。

…これ以上、まだかっこよくなるつもりかよ。

「俺のシンメで恋人の北山 宏光さん」

「…は、い」

緊張してカッスカスの声が出た。

「付き合って、もう今年で７年になるね。ずっと一緒にいて、気づけばそばにいてくれて…仕事は背

中合わせだけど、プライベートは向き合って、支え合って励まし合って生きてきたよね。これからも

ずっと、ひろと一緒にいたいです。ここで愛を誓う…ひろだけを愛すると誓うから…花束を受け取っ

てください」

そう言って、俺に薔薇を差し出すたい。

もう…なんてサプライスだよ(´;ω;｀)

記念日やサプライス好きのたい。

まさか…教会を貸し切ったの？



この日の為に？


この薔薇の花も？


「みつ〜、固まってないで、早く受け取ってあげて〜」

玉の言葉が飛んでくる。

「キタミツが受け取らないと、ガヤさんの腰が〜ぁ」

宮田の言葉に、たいが腰を曲げて立ってることに気づいた。

慌てて薔薇を受け取った。


「みつ〜、それ以上小っちゃくならないでね〜。見えなくなるから」


……二階堂(#^ω^)


「薔薇でみつの顔が見えないじょ…ぞ」



横尾さん…こんな時でも安定の噛み噛み、ありがとう(´;ω;｀)

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